戦慄の死神/Dread Reaper

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戦慄の死神/Dread Reaper

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皆、カード整理してる?僕は...これまで、ほとんどしてこなかった。おかげでスタンダードもモダンもレガシーも境目なく、ただただ使ったカード(それもプライベートで遊んだものというより、ほとんどが仕事で動画撮影で用いたもの)を、雑多にストレージに放り込んでいたものだから、新しくデッキを組もうと思うと毎回大捜索を行っていた。これはいかんなと、正月休み前と明けに整理を決行。ちょっと重い腰を上げるだけで、案外何とかなるものだ。とりあえずスタンダードとモダンのカードは大体整理できた。後は、レガシーと...何でもない、コレクション群。これが厄介だ。使うわけではないが、好きなので職場においているカード達。これら何でもない有象無象の海に、レガシーのカードを適当に放り込んでしまったことを今になって後悔している。ごった煮としか表現出来ないカードプールからレガシーレベルのカードを少しずつ回収してまとめているのだが、これを自分で整理していて、何でこんなカードこんなに集めてるねん!と思ってしまうカードが幾つか。そのうちの1つ、《戦慄の死神》を本日は紹介しよう。

まずはイラストをご覧ください。メタルだ...以上、で終わってしまってはアレなのでもう少し。アイアンメイデンのエディや、エルム街の悪夢のフレディを思わせる、ただれた皮膚のゾンビチックな死神が鎌を持つ。フード付きのマントを羽織り、背中からはまるで天使のそれであるかのような、対となる翼が。マントの下の本体は影となっていて見えず、その素顔も大きく開かれた口以外はフードの下に隠されており、正体不明さを演出しているのがまた良い。ルックスについて語りだすと止まらなくなるのでここらで切り上げておこう。

カードとしては、初出は『ポータル』。当時はクリーチャータイプも持たないため、ただのクリーチャーであったが、後に『ポータル』の系譜を継ぐ初心者用セット『スターター』に再録された際にホラーのタイプを獲得。両セットで黒のレア大型飛行クリーチャーの枠を務める。これらのセットにおける黒は、コストで見て強力なサイズのクリーチャーを有するが、それらは戦場に出た際にデメリットを受けるように作られていた。これは6マナ6/5飛行と、基本セットにしては強烈なサイズを誇るが...戦場に出た時に、あなたのライフを5点も奪い去る。5点...デカい。これがプレイできる頃には、ライフも20点満点というわけではあるまい。戦場に出すのに成功しても、これの能力のせいで残りライフが一桁になり...結果、ダメージレースで負けることも少なくないだろう。ただ、それだけのリスクを背負うだけの価値があるのも事実。この時代のクリーチャーのスペックは今では考えられないほど低く、6マナで6/5飛行は破格も破格。また当時は確定除去と言えば黒、黒は黒いクリーチャーを除去れない、=黒いクリーチャーであるということには除去体制という大きな価値があった。タフネス5も火力では削りづらく、『ポータル』のカードプールではこれを除去するのは至難の業。5点ルーズという、初心者が拒否反応を示すようなデメリットを持ったこのカードをうまく扱えるようになったら、君も入門セットは卒業、そんなカードであった(と思う)。

これの『スターター』版が好きすぎて、個人的に複数集めている。このイラストに白枠とレアリティ・エキスパンションを示す金色の星が実にマッチしていて、ずっと眺めていられる傑物であると個人的には思っている。皆にもこういうカード、あるでしょ?

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