ロノムの大男/Ronom Hulk

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ロノムの大男/Ronom Hulk

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大寒波が押し寄せている。ツイッターなんかでも「鹿児島の雪がすごい!」「奄美大島に115年ぶりに雪が」などなど、恐るべき寒さに関するニュースが多数見られる。個人的には、以前山の上に住んでいた時期もあったため、今現在の大阪での気温ではそれほどめやくちゃ寒いとは感じないが、去年のそれよりも冷えるのは事実。今週末に控えるGP名古屋も、会場が海から近いというのもあって寒いんじゃないかな。特に、朝夜。朝一に会場入りして、トーナメントに勝てば会場を出るのは夜になる。しかし場内は人が大勢いて、厚着すぎてもしんどいかもしれない。しっかりした防寒対策と、それを脱いだ後に畳んでしまえるデカめのリュックなんかがあればベストか。風邪など引かれないように気を付けて臨んでもらえればと。

マジックでこいつは100%風邪を引かんだろうというクリーチャーがいる。その名は《ロノムの大男》。大男、というもののその見た目はマンモスのように毛深くも爬虫類的な巨大な牙や爪を持った、所謂UMAチックなもの。「永久凍土に住まう巨大生物を追え!」なるタイトルで某探検隊に捜索されそうな...太古のロマン溢れる、原始的なルックスは僕のようなコアなクリーチャーファンを虜にする(何の話だ)。見ての通りの緑のクリーチャーで、収録セットも見ての通りの『コールドスナップ』。氷と雪を割りながら現れたこの怪物は、5マナ5/6のボディにプロテクション(氷雪)を持ったとても珍しいクリーチャーだ。

プロテクション(氷雪)は現在、このカードが唯一持っている能力。雪と氷で覆われたアイスエイジブロック最終セット『コールドスナップ』には、氷雪という特殊タイプを持ったパーマネント達が複数収録されている。プロテクション(氷雪)は、それらにブロックされずそれらからダメージを与えられずそれらの呪文や能力の対象にならない...というわけで、同じセットに含まれる多くのカードをものともしない、強靭なアタッカーおよびブロッカーとなれるのだ。
何より、5マナ5/6というボディが頼もしい。コモンでこのサイズのクリーチャーは、マジック全体で見てもそうそう居ない。かつて様々なセットのリミテッドで5マナ5/4の《針刺ワーム》が強力なコモンのアタッカーとして使用されていた。それと比べて、特殊能力まで備えてタフネスが2も高いなんて、驚きを隠せない。

...まあ、それもそのはずで、しっかりとデメリット能力を備えている。"累加アップキープ"という、アイスエイジブロックでは定番の能力で、それを持つカードを維持するのに毎ターン累加していくコストを支払う必要があるというもの。《ロノムの大男》はそれの最低レベルの不特定1マナを要求してくる。最低レベルとは言っても、出してからターンを迎えるたびに1,2、3...と支払うコストが増えていき、アクションが取り辛くなってくる。消費期限が設定されているため、このクリーチャーを出したら相手の氷雪クリーチャーをすり抜けて、さっさと殴りきってしまうのをオススメする。見るからに大食漢で、その加速してゆく飢えがマナで支払われている限りは、防寒の毛皮と体躯をもって活躍してくれることだろう。

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