ムッツィオの準備/Muzzio's Preparations
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「成功の秘訣は、何よりもまず、準備すること。」1500万台以上生産され、産業・交通に革命をもたらした自動車、T型フォード。これの生みの親でありフォード・モーターの創業者であるヘンリー・フォード。先述の言葉は彼が残した格言だ。成功する人物は、ぶっつけ本番では臨まない。入念な準備により、事前に成功を勝ち取っているのだ。今これを読んでいる週末にGP名古屋を控える皆も、しっかりと事前準備をして勝利を勝ち取ってほしいと切に願う。シールドの練習、ドラフトの練習、体調管理、交通機関の時間の把握、旅先での着替えにその他もろもろ...やるべきことはとにかくある。特に練習は、やれる限りやった方が良い。今回は発売後一週間しか経っていない中での開催。一回でも多くシールドを、ドラフトをプレイしておくに越したことはない。シールドをおみくじなどと言わずに、本当に強いカード、強いデッキの形を見極めるためにも是非、準備してきてほしいと思う。やっぱり勝たなきゃ、つまらない。勝利があるからこそゲームをするのであって、やるからには全力で勝利を目指さなきゃ勿体ない。さあ、君も最後の準備に自分を追い込もう。
マジックのカード的に準備と言えば、《旅の準備》が浮かぶが、このカードは既に当コラムで紹介済み。なので今回は、もう1つの準備カードを...って、さり気なく初登場だな。ご覧のとおり他のカードと一線を画す見た目のこの「策略カード」は『コンスピラシー』で初登場した新たなるカードタイプ。構築では使用できず(レガシー及びヴィンテージではわざわざ禁止カードとして指定されている)、『コンスピラシー』を用いた多人数戦でのドラフトで効力を発揮することを前提としたものとなっている。これらはデッキに入れずにゲーム開始時に脇に置いておく。表向きの公開状態でゲームを迎えるものもあれば、裏向きで伏せて置き時が来れば表にしてその効力を発揮する"秘策"能力を持ったものもある。これらはまさしく準備、お膳立て的なカードで、ドラフトの合間にこれらをどのタイミングで拾いどう用いるかという、ゲーム本番前の準備が勝敗に大きく関わってくる。その中でも、その名も《ムッツィオの準備》という1枚はドラフトのピックに少なからず影響を与える1枚だ。ゲーム開始前に何らかの形で対戦相手に知られないようにカード名を指定する。まずこの一文がまあまあ意味不明だが、ライフメモの端っこをちぎってカード名を書き、それを伏せたカードの下にでも隠しておけば良いだろう。秘策カードはいつ後悔してもよいが、このカードに関してはクリーチャーカードをプレイする際に表向きにすると良いだろう。指定されたクリーチャーは、追加の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。純粋にクリーチャーのサイズを強化するのだが、大事なのは指定したカード名のクリーチャーすべてがこの恩恵を受けられる点。即ち、同名のカードがデッキに1枚でも多く入っていればそれだけ有利にゲームを進めることが出来る。このカードをピックしたら同一名のクリーチャーを多く取り、その逆であればこのカードを優先してピックするように、しっかりと戦前の準備を怠らないようにしよう。