永遠の戦士/Eternal Warrior

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永遠の戦士/Eternal Warrior

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新年、あけましておめでとうございます!今年もメジャーな強力カードも、どマイナーな存在意義を問われるカードと呼べないようなものも、等しく愛して毎日1枚ずつ紹介していくので、お付き合いのほど宜しくお願いします!

というわけで新年一発目は、後者の方、何これ系の中のスター《永遠の戦士》を紹介しよう...今更紹介するまでもないかとも思うが。ある意味、メジャーなカードだしね。1996年、念願の日本語版が初登場となったマジック。日本語版の基本セット『第4版』の発売は非常に多くの人間の人生を大きく変えることになった。ベテランプレイヤー達にとっては思い出深いセットではないかと思う。世界最初のトレーディング・カード・ゲームの上陸に、ワクワクしながらパックを剥いたことかと思う。初めてビリビリと開封したパック、その中には独特の油絵で描かれたドラゴン、ゾンビ、兵士や騎士に魔法使い、ファンタジー世界に君を誘う数々のクリーチャーと呪文達。そして...ちょんまげ。チョンマゲ?《永遠の戦士》?何これ?え、これだけ世界観おかしくない?と、こういう経験をされた方が、この国には確実に存在しているはずだ。

《永遠の戦士》というカード名のくせにクリーチャーでないという事実にも驚きを隠せない。赤いオーラで(当時はエンチャント(クリーチャー)というカードタイプだった)ありながら、クリーチャーにもたらす強化は...なんと"警戒"。今の赤のイメージからは大きくかけ離れた能力付与であり、現行のマジックを楽しんでいるプレイヤーからすると違和感の塊であろう。大丈夫、当時からやっている人間にとってもそうであるはずだから...こんな赤いオーラはマジックの長い歴史でもこれ1枚だけ。黎明期のカードは色の役割が確立されていない故によくわからない能力を持っておりそれでいて弱いものが多いが、これはその筆頭である。当時は警戒という単語もなく、マジックを始めたばかりの人間には攻撃に参加してもタップしないとか言われてもピンと来ず、デッキに入れられることは少ないだろう。初心者もゲーム回数を重ねることで、カードに書かれているマジック言語の意味が理解できてくるようになると、最初に組んだデッキから実は弱いカードを抜き、初見ではわからなかった実は強力なカードと入れ替えるというプロセスに辿り着く。その時、初見でよくわからなかったこのカードの能力もよくわかり...結果、デッキに投入されることはないだろう。せめてサイズ修正が付くか、他のキーワード能力も付与されればまた違ったことだろう。

侍が描かれており、さらにはフレイバーテキストにも「津波二刀流」なる流派が登場する。この津波二刀流については...今週、他のカードの項で改めて紹介しよう。今週はこんな和風なカードを紹介する「和ウィーク」をお届けしよう。

Card of the Day 過去のカード一覧(~2015.11.18)