大薙刀/O-Naginata
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「薙刀」。日本らしい、まさしく和の心を感じる武器。使用者の身長を越える長い柄の先に、刀のように反った刀身。槍のようでもあるが、そのルーツはより長い太刀を求めて作られた結果とも言われている。元々は「長刀」と書いて「ながなた」と読まれていたそうだが、短刀と対になる刀を長刀と呼ぶようになり、横に払うように切るということを意味する「薙ぐ」をこちらにあてて薙刀と書くようになったそうな。「和ウィーク」二日目はこの薙刀に関するカードを紹介しよう。
《大薙刀》は『神河救済』にて登場した装備品。1マナと非常に軽く、装備コストもわずか2マナ。合計3マナで得られる効果は、+3/+0修正とトランプル。あれ、強くないかね?そりゃ神河ブロックには《梅澤の十手》とかいうぶっ壊れウェポンが存在するせいで装備品に求められるスペックはとんでもないものになっていたが、それでも3マナでパワーが3上がってトランプル、スーパー《怨恨》ではないか!マジックの歴史で見ても、相当強い装備品である。《ロクソドンの戦槌》と同じだけの攻撃性をこの軽いマナで得られるのは破格だ。
...勿論、こんな破格なサービスをただで受け取れるわけもなく。この装備品は、パワー3以上のクリーチャーにしかつけることは出来ない。巨大な薙刀を振るえるのは、腕力のある生物のみ。イラストでは神河に生息するオーガが肩に担いでいる。3マナ3/3くらいの中堅クリーチャーを、パワー6のトランプルという大型クラスの打撃力に昇華させられるのはなかなか。このパワー3以上限定という縛りも、意識してデッキを作ればないようなもの。リミテッドでも、上記のような中堅クラスがゲームエンドをもたらす者と化すので、よっぽどパワーの低いクリーチャーしかいないプールでもない限りデッキに投入されるだろう。飛行などの回避能力、先制攻撃や神河ならば"武士道"のような先頭を有利にする能力と合わさった時の破壊力は桁違い。
シンプルにしてヘヴィな破壊力が魅力で、今でも人気の高い装備品の1つでもある。このカードに関しては、英語版のカード名のカッコよさにこだわりたいね。アメコミ風にオゥナギナータと叫びたたきつければ...対戦相手ともめてまうなぁ。