アーカムの風見/Arcum's Weathervane
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風見鶏に、憧れってなかった?いや、わけわからんと思っている方、ちょっと聞いてほしい。洋画を観てたら出てくるんですよ、一般家庭からゴーストタウンまで。風でキィキィ鳴っていたり、グルングルン回転して風雲急を告げる演出になったり...あれ、家にも欲しいなぁと思っていた幼少時。それ以降ずっとアパート暮らしなんですが...まあそれは置いといて。改めて風見鶏とは、主にヨーロッパで教会・住宅の屋根や柵にとりつけられた、主に鶏の形をした風向計である。風が吹けばクルクルと回転し、風向きやその強さを知らせてくれるのである。ただ、実際にはそれ自体にはあまり大きな意味はなく、どちらかというと魔除けの意味合いが大きい。
マジックにも、なんと風見がカードとなって登場している。残念ながら鶏の姿かたちはしていないが...風でキュラキュラと回る、鉄製のオブジェはまさしく風見。『アイスエイジ』にて登場した《アーカムの風見》だ。『アイスエイジ』には日本語版が存在しないが、このカードは『コールドスナップ』構築済みに収録されているため、しっかりと日本語名が存在する。さて、そうやってわざわざ構築済みに収録されて、新枠と各種多言語名が用意されたこのカード...その能力...見てみますか?
「(2),(T):氷雪土地1つを対象とする。それは氷雪でない。
(2),(T):氷雪でない基本土地1つを対象とする。それは氷雪になる。」
...何スカコレ?2マナ払って...氷雪になったり、氷雪を失ったり。ちょっと整理してみよう。そもそも氷雪とは?氷雪とは特殊タイプの1つであり、かと言ってこれ自体には特段、意味はない。パーマネントが氷雪であるか否かを参照し、そうであった場合にメリット/デメリットを付与するカードが存在し、それらとの相互作用によって意味を為すものだ。つまり、このカードが氷雪を与えるか失わせることは、それ自体に意味はないのだ。...はい、氷雪失いました、...で?もたらす効果は、所謂ニッチというやつだが、大事なのはそれ自体に価値があるか否かだ。氷雪土地をX個破壊する《Avalanche》でもたらす被害を食い留められる。う~む...。
個人的に気になるのは、この風見に方角を示すNEWSのアルファベットが装飾として用いられている点。...アルファベット、あんのかこの世界?