Staying Power

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Staying Power

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10代、20代と接すると、彼らの持つ若さ・即ちパワーに圧倒されるというか、良いなぁと思うことが最近ちょくちょくある私、30代。まだまだ若いと言われるように頑張らなくてはと自身に言い聞かせるも、色んな部分で衰えを感じずにはいられない。せめて、せめて感性のだけでも若く...力が欲しいッ!若かった頃のパワーが、今でもあり続ければ...。

そんな願いを叶えてくれる?1枚をここに紹介しよう。《Staying Power》だ。その名の通り、持続力を授けてくれるカードだ継続は力なりとも言うし、瞬間な出来事よりもいつまでも続く力にこそ価値があるのでは。なので、マジックにおけるそういったものの期限を取っ払っちゃいましょうと。このカードの効果は以下の通り。

「Staying Powerが戦場にあるかぎり、「ターン終了時まで」と「このターン」の効果は終わらない。」
さすがは銀枠のカードだ。意味が分からん。このテキストをそのまま受け止めるのであれば、《巨大化》を使用すると+3/+3修正が永続的なものとなる。《踏み荒らし》なんて、最強の全体強化じゃないか。イラストでは犬小屋よりはるかに巨大になった犬...フレイバーテキストとイラストから察するにモンゴという犬の姿が描かれているが、デカくなりすぎてもはや枠に収まっていない。こんな感じで、巨大化系スペルをガンガン使用して自身のクリーチャーをむちゃくちゃデカく育てなさい、という1枚なのだ。う~ん銀枠ッ。

巨大化系以外でどういったカードが影響を受けるのか。まずは正反対の存在、-修正除去だ。《見栄え損ない》を撃ち込むと、クリーチャーはずっと-2/-2を受けたままだ。《衰滅》なんて訳の分からんレベルで盤面完全崩壊だ。

ターン終了時まで各種能力を得る起動型能力も良いね、その都度マナ払って飛行やトランプルを得るなんてめんどくさい、一括払いで安心。クリーチャー化するアーティファクトや土地も、一度払えばずっとクリーチャーだ。...って、これは、むしろ強い点を打ち消してしまっているのでは...ソーサリータイミングで除去されてしまうぞ。同様に、各種ギデオンはいつまでもクリーチャーになっているのでブロッカーとして運用出来てしまう。《龍語りのサルカン》は、4/4飛行のドラゴンとなった上でプレインズウォーカーでなくなってしまう。もはや意味不明だ。《オアリムの詠唱》なんて、撃った瞬間に相手が死ぬ。そこにスタックで相手が《天使の嗜み》を撃ってきたら...我々は何をやっているんだ?

こういったマジックのルールをぶち破るカードを見る度に、マジックのベーシックなルールやカード達って、うまく作られているなぁ...と感動を覚える。最初のセットを作った段階で、「ターン終了時まで」「このターン」という概念に基づいてカードが作られていて、本当に良かった。

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