2014/07/02 超心霊体 - Card of the Day -今日の1枚-

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超心霊体/Psionic Entity

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クリーチャーが戦闘ではない形で、プレイヤーやクリーチャーにダメージを与える。この能力の事を、「ティム」という表現の仕方をするのは、皆さんも耳にしたことがあるだろう。「アルファ」にてマジックの誕生と共に登場した《放蕩魔道士》。

彼がある映画の魔道士・ティムに似ていたため、この能力はこう呼ばれるようになった。《放蕩魔道士》は青いカードであり、直接ダメージを与えるのが赤の役目になっている現在では違和感のある能力に思えるが、青は霊感的念動力、「サイコキネシス」的な魔法を担う色としての役割が与えられていたため、念動力でダメージを与えるというのはあながちおかしい話でもない。「アルファ」からしばらくの間は、この念動力で直接ダメージを与える青いカードがちょくちょく用意されていたものだ。


《超心霊体》も、そんなティム一族の系譜に名を連ねるカードの1つである。しかも、コイツはすげえや、2点も飛ばせるときたもんだ。毎ターン2点飛ばせるようになれば、リミテッドでは正直なところ「勝ったも同然」である。小粒は叩き落とし、大物でも2ランク下のサイズと相討ちを余儀なくされる。それが嫌でにらみ合いに妥協すれば、本体に初期ライフの1割に値するダメージが飛んでくる。これは放っておけばゲームが終わる!勝ち!初手!


…そんな美味しい話、ないですよね。当コラムをやってきて何度目だろうか?持ち上げて落とすのは…。《超心霊体》が抱えるデメリットは、対象に2点のダメージを与えつつ、自身にも3点のダメージを与えるというもの。フレイバーによれば、この霊界に住む蛇チックな生き物は、相手にサイコキネシス噛みつきが出来れば、自身が消えてなくなろうとも気にしないとのことだ。なるほど、犠牲を払わなければ対価は得られない。でも、それにしたって高くつくものだ。


上手く使うには、タフネスを上げる・プロテクション(青)を与える・破壊不能を与える・再生させる、など選択肢は多い。これらを与えた上で絆魂を与えれば、物凄い勢いでの回復を見込める。個人的には、相性最強なのは《活力》。能力で自身を対象にとれば、一気に7/7へと驚異の成長を遂げる。うん、もうティム能力とかどうでも良いね。リメイク版の《心霊スリヴァー》ならもっといろいろ気にせず楽に運用できるので、そっちを選ぼう!


かつて持っていたタイプは「エンティティ」。カード名(《Psionic Entity》)からそのままつけた形になる。今でなら、翻訳テンプレートに従って「精体」となるのかな。いずれにせよ、固有種族であったため2007年9月の大編成にて「ビースト」となる。これにも違和感があったのか、続く2008年1月18日のオラクル変更で「イリュージョン」に生まれ変わった。お、《非実在の王》でタフネス上げれるやん!と思ったけど、3点なのでキッチリ死んじゃう。マジックって本当によく出来ている。

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