2014/07/10 Falling Star - Card of the Day -今日の1枚-

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Falling Star

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かつてマジックは「別ゲー」だった。全くもって、別のゲームだった。ルールの変遷、数多くあった。リンボ、ダメージスタック…今のプレイヤーが聴いたことのない用語。度重なる調整によりその機能を大幅に変え続けたカード…今となっては、遠い日々の記憶である。

そういった記憶の最深部にあるもの。原初のマジックの姿。それは、プレイヤーがゲーム中におもむろに立ち上がる姿…


《Falling Star》。それは、戦いに「ネクスト・ステージ」をもたらす禁断の秘術。その名の通り、「流星」は天から降る。これを唱えた場合、まずプレイヤーは「1フィート」を測らなければいけない。

次元をも超える能力者の激闘が繰り広げられる、二次元の地平線・テーブルより、成層圏を越えた遥か上空・1フィート(30.48cm)。その宇宙空間より、神の御手の代行者であるあなたは、この《Falling Star》を「はじく」。

はじかれた呪文札は真の流星となって、戦場に佇むクリーチャーの頭上へと降り注ぐ。このカード自体が直撃したもの全てに、3点のダメージを与えそれらをタップする。


…いや、何の話よ。カードゲームはカードゲームの腕・知略を競うものであって、「手先の器用さ」を競うゲームではない。これは僕らの知るマジックよりも、世間一般で言う「マジック(手品)」の腕前の方が求められるカードである。

こんなもん、何もかもオカシイ。クレイジーなカード揃いだった「コンスピラシー」でも、ここまで「いかつい」カードは登場することが許される許されない以前の問題である。「アングルード」「アンヒンジド」が手招いている。これが通常のパックから出て、ほんの短い間とはいえトーナメントで使用できる期間が存在したことに驚きを隠せない。


1994年8月、現在で言うところのヴィンテージであるType.1にて制限カードになる。その後、1995年11月に堂々の「禁止カード」となった。

トーナメントに喧嘩を売っている「アンティ」関係のカードでもなく、「別ゲー専用機」である策略カードでもない、ましてや銀枠でもない、通常のカードの中でヴィンテージにて禁止されている「三傑」。この孤高の存在の1つとしてキラリと輝いているのが《Falling star》なのだ。


僕個人としては思い出深いカードで、なんでもありのマジックで《武芸の達人 呂布》これを投げたのだが「外した」経験がある。次のターンにトップした《Chaos Orb》を命中させて、その時は皆で大笑いしたものだ。

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