2014/09/26 King Suleiman - Card of the Day -今日の1枚-

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King Suleiman

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 変幻自在・大小自由。特異な能力を持った悪魔達がいた。彼らはその魔力・凶悪さによってマリード、イフリート、ジャイターン、ジン、ジャーンと格付けされていた。

これらの悪魔…もとい妖精や魔法の生き物、人ならざる者にして人と同等の思考能力を持つ者をまとめて「ジン」と呼ぶ。このジン達の魔力をもってしても、抗えない一人の人間がいた。

「旧約聖書」の「列王記」に登場する古代イスラエル第3代の王、ソロモンである。彼はユダヤ教、キリスト教の他にイスラム教においても預言者であるとされている。イスラム社会において、彼は優れた魔力の持ち主であり、前述の通りジンやイフリートといった連中を力をもって支配していた。ソロモンの絶大な魔力にはジン達も平伏し、この悪魔達を用いて彼は神殿を建てたそうだ。彼の名は、イスラム圏では「スレイマン」と呼ばれた。


「千夜一夜物語」にてジンやイフリートを封印する存在として登場したスレイマン。彼をカード化したのがこの《King Suleiman》だ。能力も2マナ1/1とサイズ自体は普通の人間ではあるが、その魔力を用いてジンとイフリートを破壊する能力を持つ。非常に狭い範囲にしか効果がない能力ではあるが…「アラビアン・ナイト」発売時点で《マハモティ・ジン》《Serendib Efreet》《Juzam Djinn》といった強力クリーチャーが軒を連ねる種族であるため活躍する場は多かった。

活躍する場、と言ってもスタンダードとかがあったわけじゃないので、あくまで《Juzam Djinn》大好きな友達に対抗するためのカードであったわけだが。


カード名はそのままソロモン王、ということでクリーチャータイプは…なんと伝説ではない。登場当初持っていたのは独自タイプの「King」。これは後に人間へと変更されることになったが、それでも伝説ではなかった。

これについては(後付)設定があって、この「アラビアン・ナイト」の舞台となる次元ラバイア(アラビアのアナグラム)は、1001個の平行世界を持っている。それぞれの世界に、1001人の同一人物が存在するのだ。故に、このスレイマンも他に1000人存在するわけで…彼らの中の一人が、カードとなっているわけだ。《闇の腹心》も1000人もいないだろうな…と考えると、納得させられる設定だ。

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