熱の陽炎/Heat Shimmer

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/05/07

熱の陽炎/Heat Shimmer

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 あっちゅう間に5月。2015年の4月は寒く、雨も多かった。5月は...これを書いている段階では一気に7月の前半のような気候だ。そこそこ過ごしやすいではないか。ちょっと運動をすると、ダラダラと汗が流れてくる...夏感はある。これからますます暑くなっていくのだろう。アスファルトに覆われた僕らの住む街は、日光の恩恵の受け方を間違えて、照り返す地獄を生み出す。道路の向こうに陽炎が見えるようになるのも、もう少しなんだろう。陽炎と言えば...いやぁ、今回は入りが無理がありまくりですなぁ。

 

 《熱の陽炎》はマジックでよく見る、「過去のカードの能力を1枚のソーサリーやインスタントに切り出したよと言わんばかりなカード」の系譜に名を連ねる。系譜名が長すぎるとかは言わないでほしい。とにかく、マジックにはもう山ほどカードがあるのだから「あーこれなんかのカードで見たな」ってなものがいくつあってもおかしくはない。これはネタ切れ、というよりは再利用・セルフパロディと言った方が正しい。パック剥いて「あ~これ○○と同じなのか、懐かしい」となってくれる人がいたりしたら、ガッツポーズものだと思う。この《熱の陽炎》はさしずめ《鏡割りのキキジキ》のそれであろうか。

 

 ただ、純粋な焼き増しというわけではなく、少々変更点もある。キキジキは自身がコントロールする伝説でないクリーチャー限定であったが、《熱の陽炎》は対象にさえ取れればなんでもコピーできる。即ち、『ローウィン』にて登場した当時は伝説のクリーチャーを問答無用で除去れる1枚だったというわけだ。赤にしてはなかなか凄いよね。勿論、これはレジェンドルールが変更となった現在では為しえない挙動ではあるが、むしろ強力なレジェンドのコピーで殴りに行けるから良いじゃないかと思っておこう。

 

 相手の最も強力なクリーチャーをコピーして使い捨てのアタッカーとする、どことなく《脅しつけ》っぽくもあり、リミテッドでは勿論有用。ただ、相手の駒が減る《脅しつけ》と比べるとこれは純粋にこちらの駒が1つ増えるだけ。そこは注意して運用したい。

 

 どちらかと言うと、自身のクリーチャーで水増ししたい高い打点を持つアタッカー・戦場に出た時に誘発する能力を持つ連中と組み合わせてコピーする=勝ちみたいなカードとして設定してやりたい。最初にこのカードを見た時《ボール・ライトニング》8枚体制や!と思った僕はアホだったが、《憤怒の鍛冶工》8枚体制や!と思った時はやるやんと自分を褒めたものである。まあ、オーバーキル以外の何物でもなかったけどね。


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