スタンダードデッキテク「松本友樹のマルドゥタッチ緑」
タグ:グランプリ神戸, スタンダード
スタンダードデッキテク「松本友樹のマルドゥタッチ緑」
text by Seigo Nishikawa
土地 27
2 《沼》
2 《平地》
1 《山》
3 《燻る湿地/Smoldering Marsh》
1 《梢の眺望》
1 《大草原の川》
1 《燃えがらの林間地》
4 《汚染された三角州》
4 《血染めのぬかるみ》
4 《樹木茂る山麓》
3 《吹きさらしの荒野》
1 《乱脈な気孔》
スペル 33
4 《搭載歩行機械》
3 《道の探求者》
4 《包囲サイ》
2 《龍王アタルカ》
1 《黄金牙、タシグル》
3 《焦熱の衝動》
4 《はじける破滅》
2 《苦い真理》
2 《残忍な切断》
3 《マルドゥの魔除け》
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
サイドボード15
2 《アラシンの僧侶》
1 《魂火の大導師》
2 《自傷疵》
1 《苦い真理》
2 《強迫》
1 《焙り焼き》
2 《引き裂く流弾》
2 《無限の抹消》
1 《マルドゥの魔除け》
1 《龍語りのサルカン》
松本 友樹
(お話は、GP初日の9回戦終了時にお伺いしています。松本さんの初日の成績は8勝1敗です)
色々と試している中で、マルドゥという色の組み合わせにいい手ごたえを感じました。《はじける破滅》と《苦い真理》この二つが非常に強力なのと、3ターン目に《マルドゥの魔除け》を構えて、相手からクリーチャーが出れば除去して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》につなげられる。除去を構えているようであればそれを落として《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》にいける、この動きが魅力でした。
ただマルドゥそのものの3色だけですと、どうしても3ターン目のアクションが除去オンリーと薄くなりがちなので、そこを動きを補佐したいと考えました。一般的にマルドゥといえば《軍族の解体者》になりますが、これが意外と使いづらく、生贄に捧げるという行為は結局ディスアドバンテージですから嫌だなと。また大量のフェッチランドと《苦い真理》を使うこともあり、ライフが結構な速度で減っていくことから、4ターン目の《包囲サイ》に目をつけました。3点ドレインもそうですしトランプルでライフ獲得ができて実にマッチしていました。マルドゥを強くするために緑を足しての《包囲サイ》採用という形です。
マナベースの関係で《乱脈な気孔》が一枚しか採用できなかったこともあり、マナフラッドを回避する何かがほしいな、できれば盤面に大きな影響を与えられるカードを探したところ《龍王アタルカ》にたどり着きました。ドローカードがそこそこあるおかげで、7マナまでたどり着くことは問題なくできるであろうと。デッキとしては十分満足しています。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》1枚を《龍語りのサルカン》でも良いかなとは迷いますが、まぁこの形で問題ないと思います。
今回のGPはやっぱりアブザンが一番多いだろうと。次にアタルカレッド、赤系のデッキですね。その次はジェスカイかなと。今日はジェスカイ2回・エルドラージランプが2回・アブザンアグロ・同系・エスパートークンと当たりました。
アブザンとの相性は、メイン五分、サイド後やや有利と考えています。相手に先手を取られて、1ターン目にきっちり《始まりの木の管理人》から動かれるとやや厳しいですね。サイド後はお互いコントロールよりになるので、ドローがある分こちらが有利かと。相手の方がそれを読んで、マルドゥ相手でもクリーチャーを多めに残すようにされると、少し辛くはなりますが。
インタビューで、お勧めのサイドボードに《龍王シルムガル》と答えましたが、今回使わなかったのが他の青いカードがあまり魅力が無かったからですね。サイドの《龍王シルムガル》は確かにほしいのですが、そのためだけに青をいれることはできませんので。