SSSスタンダード(エルドラージ)ROUND5 済田一輝(東京)vs 村上和弥(愛媛)

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## SSSスタンダード(エルドラージ)ROUND5済田一輝(東京)vs 村上和弥(愛媛) text by Tomoya Tsujimoto スイスラウンド五回戦、この辺りになってくるといよいよ全勝者も減ってくる。 このフィーチャーマッチでは見事四連勝してきたプレイヤー同士の対戦をお届けしよう。 済田の駆るデッキは赤緑の上陸アグロ、《強大化》+《ティムールの激闘》等の一撃必殺とも言えるコンボを持つ最後まで油断できないデッキ。 そしてGP京都での活躍がまだ記憶に新しい村上和弥のデッキはアブザンアグロ、説明不要の強デッキだ。 二人の握手と同時に、ゲームは開始された。 IMG_20151122_132359[1] Game1 ダイスで勝利したのは村上、6枚スタートながらも手札には《始まりの木の管理人》や《包囲サイ》、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》など強力なカードが控えている。 IMG_20151122_135102[1] まずは済田の《鎌豹》が先陣を切った。返しのターン村上は《始まりの木の管理人》をプレイし、これにマナを払う機会は訪れないと考えたのか迷わずチャンプブロックに回した。 案の定村上は《先頭に立つもの、アナフェンザ》を繰り出す。4/4のボディが《鎌豹》と《僧院の速槍》の行く手を阻む。 しかし済田はひるまずにクリーチャーをレッドゾーンに押し込んだ。《先頭に立つもの、アナフェンザ》は《鎌豹》をブロックすると済田の手から《タイタンの力》と《ティムールの激闘》が唱えられる。 上陸分も合わせて1/1だった《鎌豹》が6/4のダブルストライク持ちにまで成長、研ぎ澄まされた爪が村上のライフを一気に削り取った。 村上、ピンチ。幸い手札には《包囲サイ》があるため土地さえ引ければ状況を変える事ができる。 だが引かない。時間稼ぎに《搭載歩行機械》でチャンプブロックをするしかない。 もう一度村上にターンが回ってくる。今度こそ土地が欲しい……ドロー、土地、しかしタップイン。 村上の残りライフは4、もう勝ち目はないかと思われた。ただ済田はゲームを終わらせられるカードを持っていなかった。 再び村上にターンが回る。もう待ちきれないとばかりの勢いで《包囲サイ》が登場。《包囲サイ》を前に済田は動けない。そしていつの間にか二体目の《包囲サイ》。 あっという間に二人のライフは逆転し、済田の最後の望みのアタックも除去で妨害されると済田はカードを畳んだ。 済田 0-1 村上 Game2 両者マリガンからゲームスタート。村上は《先頭に立つもの、アナフェンザ》と土地5枚という何とも言えない手札をキープした。 済田は1T目《僧院の速槍》2T目《噛み付きナーリッド》と展開。村上は《先頭に立つもの、アナフェンザ》で済田のクリーチャーの攻撃を止めようとするも、《反逆の行動》によってコントロールを奪われた《先頭に立つもの、アナフェンザ》が逆に襲い掛かってくる。 IMG_20151122_134445[1] 一気に残りライフ1まで追い詰められた村上は半笑いでドローを確認した後すぐさま投了を宣言した。 済田 1-1 村上 Game3 先行は村上、手札を見てみると《始まりの木の管理人》、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《先頭に立つもの、アナフェンザ》、フェッチ4枚という最高と言っても良い状態。 もちろん村上は《始まりの木の管理人》をプレイし、2T目に強化し殴り始める。 済田も1T目に《僧院の速槍》を走らせたものの二枚目の土地がおけず困っている様子。《僧院の速槍》で《始まりの木の管理人》をブロック後《焦熱の衝動》を撃ち込みなんとか《始まりの木の管理人》を対処する済田だが、すぐに《先頭に立つもの、アナフェンザ》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》がやってくる。 しかし済田もタダではやられない《ケラル砦の修道院長》でフェッチランドをめくるとすぐさまセット、即起動し《噛み付きナーリッド》を4/4にしたうえで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を倒す。 優勢なのは依然村上だが、村上はややフラッド気味だった。《包囲サイ》の一枚でもくればすぐにゲームは終わりそうなものの、ドローするのは土地ばかり。 そしてまたしても済田は《ケラル砦の修道院長》からフェッチランドをめくる事に成功した。これを見て村上は思わず「なんか負けそうだな……」と呟く。 このまま土地を引き続ければ本当に負ける可能性も出てくる村上、思いを込めて引いたカードは……《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》! 少考の末村上は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を紋章に変え、3体の5/5クリーチャーでフルパンチ。 済田のライフは9、済田は自身の持つ二体のクリーチャーをチャンプブロックに回さなければ負けてしまう。しかしクリーチャーが無くなれば済田に勝機は無い。 意地でもクリーチャーを生き残らせたかった済田は《先頭に立つもの、アナフェンザ》をブロックしている《噛み付きナーリッド》に《強大化》をプレイ。 村上のライフは16、まだまだ残っているとはいえ《ティムールの激闘》が絡めば十分に死にうる。 済田の手札が何なのか、村上は緊張の籠った眼差しで済田を見つめた。 そして済田の手札から出てきたカードは《噛み付きナーリッド》、《鎌豹/Scythe Leopard》。 持っていなかった、村上にターンが渡り戦闘後に《風番いのロック》が現れると済田は村上に握手を求めるのだった。 済田 1-2 村上 村上 win!