2015/12/1 ラノワールの助言者 - Card of the Day -今日の1枚-
タグ:Card of the Day, ラノワールの助言者, 未来予知ラノワールの助言者/Llanowar Mentor
持つべきものは友と言う。それも、なれ合うだけの関係ではなければなお良いと個人的には思っている。時に厳しく接してくれる友人がいるのは、それだけで財産だ。友人からの助言とは文字通り有難いもの。今日はそんな、助言者のお話しをしよう。
『未来予知』はその名の通り、未来を見据えて設計された革新的なセットであった。これまでのカードには見当たらない、摩訶不思議な能力を持ったカード群はまさしく未来から来たカードとして僕らに驚きと興奮をもたらしてくれた。とにかくサイクルが詰め込まれたセットで、カードリストを眺めているだけでも楽しめる。今回紹介する《ラノワールの助言者》は、同セットの"スペルシェイパー"のサイクルに属している1枚。スペルシェイパーはその名の通り、手札のカードを特定のスペル(呪文)にシェイプアップさせるクリーチャー達だ。引きすぎた土地や、現状の盤面に影響を与えないカードといった不要牌を手札から捨て指定されたマナとタップというコストを支払うことで、どこかで見たことがある呪文と同じ恩恵を受けられるという能力だ。その多くは些細な効果で、中にはカード1枚使ってやることじゃないだろというものもいるのだが、状況によってカードをより最適なものとして用いることが出来るのは便利。リミテッドで輝くカード主体ではあったが、中には構築シーンで採用されるものもいた。
そんなスペルシェイパーの未来型は、スペルのシェイプを整え、現存するクリーチャーを呼び出す。カード名と同一の名前を持ったトークンを生み出すのだ。この《ラノワールの助言者》が生み出すのは、名前からもお分かりの通り《ラノワールのエルフ》を生み出す。名前だけでなく能力もそっくりそのままで、実質コピートークンのようなものだ。自身が1マナ、能力の起動が1マナと早いターンに出して運用しやすいのが魅力。エルフは並んでロードの恩恵を受けてナンボなので、そういう点では理にかなったデザインである。
ただ「こんなカードより《ラノワールのエルフ》使っとこ」と助言してくれるだけで、自身がマナを生み出すエルフとしての仕事を果たしてくれるわけではない点には注意。エルフデッキはそもそも不要になる土地を切り詰めて作られているので、このカードよりも素直にマナエルフを用いた方が良いだろう。
名前が同じということは《胆汁病》で本家カードも同名トークンも流されたり、その他名前を参照するカードの影響を大きく受けるので注意されたし。ただ、完全なコピーではないという点には注意が必要。コピーでないトークンなので、マナコストは持っていないなどの微差があるぞ。