ニクスの星原/Starfield of Nyx

タグ:, ,

ニクスの星原/Starfield of Nyx

501748.jpg

今日の1枚のこのカードの購入ページはこちら

ウユニ塩湖を知っているだろうか。ボリビアのアンデス山脈に囲まれた塩の大地、標高は3700mと富士山並みで、世界で最も平らな場所でもある。この白銀の大地、平らすぎるため雨期になると雨水が大地に膜を張り、巨大な鏡と化す。空を、背景を、そのまま映す幻想的な光景で世界中に知られる名所である。ここ、標高が高いのもあって、夜は満天の星空を拝むことが出来る。星の海が水面に反射し、さながら宇宙空間のような光景を体験することが出来る。うーん、行ってみたい!人生の変わる経験が出来そうだ。大気が汚染されず、どこまでも地平線が広がっていた時代には、特別な場所へ行かずとも空を埋め尽くす星々の海を目の当たりにすることが出来たのだろうか。遥か彼方の光から、人々は神話を創造したのだろう。今日はそんな、神々の姿さえ見える星空を描いた1枚を紹介しよう。

主要プレインズウォーカー5人のルーツを描いた『マジック・オリジン』、ギデオン・ジュラは神々住まうギリシア風の次元テーロスの出身であることが判明。そのテーロスの、ニクスと呼ばれる神々が住まう星空・ニクスをカード化したものが《ニクスの星原》だ。美しき星がちりばめられた空には、ヘリオッドとエレボスの姿を見ることが出来る。テーロスブロックのニクスに関するカードはエンチャント関係であり、このカードも例外ではない。自分のアップキープの開始時にエンチャントを墓地から1枚拾い上げ、戦場に戻す誘発型能力を持つエンチャント。純粋なエンチャント破壊対策にもなるし、《浄化の印章》《パララクスの波》のような消費型エンチャントを使いまわせるのも素晴らしい。テーロスブロックのエンチャント・クリーチャーが戦闘で死亡したのを回収するだけでも悪くない。

そうやってエンチャントが戦場に戻り続けて、合計が5つ以上になった時...それらは魔法の域を越えて、生命を得る。《オパール色の輝き》を彷彿とさせる、エンチャントをクリーチャー化させる能力だ。それぞれがその点数で見たマナコストに等しいパワーとタフネスを得る。このカード自身はクリーチャー化しないので、その点は注意。まあ複数枚並べたらお互いにクリーチャー化させあうので問題ない。自身の能力が条件達成に必要なエンチャントを揃えていく、自己完結型カードの典型例。

《オパール色の輝き》にとっての《補充》と《調律》、パララクスカードのように、相性の良いカードが見つかるかどうかが今後活躍するか否かのカギを握っている。イラストでは白の神と黒の神が争っているように見えるが、黒の墓地を肥やす類のカードとは相性抜群なので、仲良くやってほしいものだ。

Card of the Day 過去のカード一覧(~2015.11.18)