花の神/Hana Kami

タグ:, , , , , ,

Card of the Day -今日の1枚- 2017/2/22

花の神/Hana Kami

花の神/Hana Kami

花の神/Hana Kami

今日の1枚のこのカードの購入ページはこちら


神河あたりでマジックを離れた人は多かったが、そんなの勿体ないですよと。僕は神河という次元もすんなり受け入れることが出来(アメコミにおける似非日本に慣れていた、調教済みだったためかもしれないが)、おかげでこのセットの持つ独特な空気感を味わうことが出来た。スタンダードとなるとミラディンブロックに圧倒されて、終わったと思ったら今度はラヴニカブロックにパンチ敗け...ステーキとラーメンに挟まれた素朴な和食的なポジションである。目立たなかったけど、あれはあれで楽しいものだったよ。特にブロック構築は、シブいカードしかないからゲーム自体は地味目だが、デッキをガチャガチャ回している感があって好きだった。多くの人がハマったのは《花の神》だろう。このクリーチャー、緑らしい墓地からカード回収能力を持っているのだが、同時に神河らしくもあり、拾えるのは秘儀呪文のみ。秘儀とは神河ブロックにおけるテーマの1つで、インスタントとソーサリーが持つサブタイプである。これ自体には意味がなく、他のカードが秘儀呪文を唱えると能力が誘発したり、あるいはこの《花の神》のように秘儀にのみ恩恵を与えるといったカードデザインが施されている。また、"連繋"という能力もこの秘儀あってこそのもの。この能力を持つ呪文は、他の秘儀呪文が唱えられる際に、連繋コストを支払って手札から公開することで、その呪文に連繋呪文の効果を上乗せすることが出来る。連繋は(秘儀)のようにそれを連繋することが可能な呪文のサブタイプが表記されているのだが、今のところ秘儀以外の登場はなし。



 

こういった特性を持つ秘儀呪文を、自身を生け贄に捧げることで回収できる《花の神》。当時は《魂無き蘇生》という連繋持ちと組み合わせてよく使われていた。秘儀呪文を唱える→《花の神》で回収→もう一度秘儀呪文を唱える際に、《魂無き蘇生》を連繋。《花の神》を回収...という動きを延々繰り返すことが出来た。《不快な群れ》でひたすらにクリーチャーを潰し続けたり、《天空のもや》で戦闘ダメージに対する護身を完成させたり...まあこういった動きをするにはマナがいるんだけども、当時は《木霊の手の内》とかあったからね。これも《花の神》で回収すれば使いまわせる。これらのパーツは《けちな贈り物》でまとめてサーチ、というのが当時の「けちコントロール」の1つの形だ。



 

今週は「俗称ウィーク」、では《花の神》の俗称は?このカードは英名で《Hana Kami》。はなかみ、ハナカミ、鼻紙...「鼻紙」と呼ぶ人や、そこからの派生で中には「ティッシュ」と呼ぶ人もいた。「ティッシュ、ゴー」というのを対戦スペースにて聞いた記憶がある。イラストは人気アーティストRebecca Guayが担当。薄気味悪い神様ではあるんだけども、彼女特有の淡い色彩がかわいらしさも両立させている。好きなんだよなぁこれ。


Card of the Day 過去のカード一覧(2015.11.19~)

Card of the Day 過去のカード一覧(~2015.11.18)