【GP静岡2017春】「グレードアップ」争奪レガシー Round3 壁屋 敦史(千葉県)vs五十嵐 理(千葉県)

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「グレートアップ」争奪レガシーRound3 壁屋 敦史(千葉県)vs五十嵐 理(千葉県)

by Tastuo Sekimoto

ここまで3連勝を続けているのはこの二人。壁屋 敦史(千葉県)と五十嵐 理(千葉県)だ。どちらも同じ活動地域とありお互い初見ながら談笑を楽しんでいた。
五十嵐はBigmagic Open Legacyでも活躍した強豪だ。サリアを核とした白ストンピィ
彼のデッキは一度Deck Techで紹介させていただいたこともあるのでそちらも是非見てほしい。
【BMO Vol.7】Legacy Deck Tech:五十嵐 理の「サリアストンピィ」

壁屋のデッキはカナディアン・スレッショルド。少し前は大流行したデッキなのだが今や下火だ。
だが、そんな今だからこそ狙い目なのかもしれない。《蛮族のリング》を入れるなど独自の調整を加えた自分のデッキを信じて壁屋はここまで来た。

職人気質同士の対決。勝負の行方が気になる。

GUL_R2_01.JPG(左:壁屋 敦史 右:五十嵐 理)

Game1
先手は壁屋で後手は五十嵐。両者7枚でゲームを始めた。

ゲームが動いたのは壁屋の3ターン目。3枚あるフェッチランドのうち1枚を起動した壁屋。
これに対応して五十嵐は《古えの墳墓》と《平地》から《エイヴンの思考検閲者》をプレイ。

壁屋は対応して2枚目のフェッチランドを起動する。《Tropical Island》をサーチして《目くらまし》。

さらに壁屋は五十嵐のターンに《スレイベンの守護者、サリア》を《呪文嵌め》で潰すなど好調な動きだ。

しかし五十嵐も負けていない。《レオニンの裁き人》で壁屋の動きを縛る。

壁屋は満を持して《真の名の宿敵》をプレイ。
五十嵐もこれに《修復の天使》で応じる。

《真の名の宿敵》と《修復の天使》の殴り合いが始まった。

五十嵐は《修復の天使》で攻撃したあとに《平地》を2枚タップする。追加のクロックである《エーテル宣誓会の法学者》をプレイした。
これに対応して壁屋は《目くらまし》。

GUL_R2_03.JPG(五十嵐 理

五十嵐はアンタップの《古えの墳墓》をコントロールしているためマナを払うことはできるのだが...。
この時点で五十嵐のライフは11点。壁屋のライフは14点。ライフが9点になると次の《真の名の宿敵》のアタックを3回受けると敗北することになる。

5点クロックを取るか、2点ダメージを取るか。
悩んだ末に五十嵐は《古えの墳墓》をタップした。

壁屋のターン。勢いよく叩きつけた《四肢切断》で《修復の天使》を除去する。4点のペイライフも将来のダメージを考えれば安いものだ。
勢いそのまま、《真の名の宿敵》をレットゾーンに送り込む。これで五十嵐のライフは6点。

残り2ターンになった五十嵐。《真の名の宿敵》に触ることは出来ないため殴り切って勝つしかない。
必要なのは追加の打点。だが、ドローはそうではなかった。

壁屋 1-0 五十嵐


Game2
先手の五十嵐は《裏切り者の都》から《虚空の杯》をX=1でプレイ。
壁屋は手札に2枚の《意思の力》がある。しかし、その隣には《古えの遺恨》がある。
しかし、壁屋の手札には《汚染された三角州》が一枚しかない。いきなりの難しい悩みを突きつけられる。
ここで《意思の力》を使えば確実に危険を避けられるが続く脅威が対処できない。反対に2枚目の土地をトップデッキすることを信じて《虚空の杯》を通す場合、すぐに土地が引けないと非常に辛い展開になる。

GUL_R2_02.JPG

(壁屋 敦史)

安定か冒険か。
壁屋は後者を選んだ。

五十嵐は2ターン目に《幽霊街》をセットして《三なる宝球》。《裏切り者の都》は失われるが《三なる宝球》が通ればいい。
だが、二の矢があることを予想していた壁屋は《意思の力》をプレイ。これを打ち消す。

ここでどちらの土地も1枚でストップしてしまう。
先に土地を引き込んだのは壁屋。《蛮族のリング》をセットして五十嵐のエンド前に《虚空の杯》を対象に《古えの遺恨》。当初の目的を達成する。

五十嵐も《平地》を引き込み動き始める。《スレイベンの守護者、サリア》を戦場へ出し反撃の狼煙を上げる。
だが、壁屋はすぐさま《稲妻》で処理。

しかし、五十嵐は後続の《異端聖戦士、サリア》で攻める。
壁屋もスレッショルドした《敏捷なマングース》を出して応戦する。

《敏捷なマングース》で殴ろうとした壁屋の前に五十嵐の《修復の天使》が立ちはだかろうとする。
これを壁屋は《意思の力》で弾く。

マングースとサリアによる殴り合いが始まる。
Game1と同じく激しいダメージレース。これぞビートダウンvsビートダウン。

壁屋は《蛮族のリング》で《異端聖戦士、サリア》を除去。
しかし負けじと五十嵐は2枚目の《スレイベンの守護者、サリア》をプレイ。

この時点で壁屋はライフ10点。五十嵐もライフ10点。

壁屋は《スレイベンの守護者、サリア》を除去するために《唐突なる死》を唱える。だが、《スレイベンの守護者、サリア》でコストが増えていることに気づかず2マナでプレイしてしまう。
結局X=0で解決され《スレイベンの守護者、サリア》は死なずに生き残る。

流石に頭を抱えた壁屋だが、それでも気を取り直してマングースでアタックする。これで五十嵐のライフが7点に。
五十嵐も殴り返して壁屋のライフが8点。

この時点で壁屋は《四肢切断》を手札に持っているのだが、4点ライフを温存するため使わないことを選択。
代わりに壁屋は《冬の宝珠》をプレイして五十嵐の足を止めにかかる。もう一度殴り合いが起こり、壁屋のライフ4点、五十嵐のライフも4点になる。

いよいよゲームも終盤。ここで五十嵐は《迷宮の霊魂》をプレイ。押され気味だったダメージレースを逆転する。
だが、壁屋も返しに《真の名の宿敵》をプレイ。《スレイベンの守護者、サリア》と《迷宮の霊魂》をがっちり止めさらにダメージレースを逆転する。

逆転に次ぐ逆転。
だが、壁屋が一手上回った。《冬の宝珠》を探査でかきわけて《わめき騒ぐマンドリル》がやってきた。
地上をがっちり止められた状態で《真の名の宿敵》で攻撃される五十嵐。仮に《修復の天使》で逆転を狙おうとしても1点足りない。

たかが1点、されど1点。だが、その1点が最後に勝負を分けた。
《四肢切断》を使わずに残すという壁屋の決断が最後に光った。


緊張のダメージレースを制したのは壁屋 敦史(千葉)!

壁屋 2-0 五十嵐

壁屋 win!

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