広がりゆく海/Spreading Seas

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/07/16

広がりゆく海/Spreading Seas

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先日は「海の日」だったのだが、皆さん今夏は海に行く予定はおありだろうか。
夏・クーラーの効いた部屋でマジックに明け暮れるのも良いが、たまには波の音を聴きながらじっくり日光浴するのも健康に良いだろう。

 

そんな母なる海を、マジックを遊ぶテーブルにもたらすのがこの1枚だ。

 

つけられた土地は島になるという、一種の土地破壊を目的として作られたカードである。

 

この手の土地変更系のカードは多くあるが、この1枚はそれらとは別格の活躍をトーナメントシーンで見せている。

 

まず、当時のトップメタであった「ジャンド」。この向かうところ敵なしのこの3色デッキの弱点であるマナ基盤に、直接妨害を仕掛けることの出来る手段として青白系のコントロール、特に「タップアウト」と呼ばれるデッキに採用され、コントロールの序盤を支えた。

 

また登場したゼンディカー・ブロックは特殊地形のオンパレード、なかでも当時暴れまわっていたコンボデッキ「ヴァラクート」の勝利手段《熔鉄の尖峰、ヴァラクート》を封じることが出来るのは大きい。

 

それだけではなく、当時同じく流行であった「赤黒吸血鬼」において黒マナのダブルシンボルを出しにくくさせたり、コントロールが元来苦手とする通称ミシュラランドを封じたりと地味ながら最高にいやらしい名カードとして活躍したのだった。

 

さらにエクステンデッド、レガシーにおいてもマーフォークに搭載され、苦手とする《燃え柳の木立》を封じながら島渡りをサポートするという攻防一体の1枚としてポジションを得た。

 

このカードの最大のセールスポイントは、これらのいやがらせをしながら手札の枚数が減らないというこの一点に尽きるだろう。何かと一緒に「カードを1枚引く」と書いてあるだけで、カードは化ける恐れがあるのだ。


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