ドラゴン鎮め/Dragon Appeasement
タグ:Card of the Day, Dragon Appeasement, MTGシングル, アラーラ再誕, ドラゴン鎮め, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/09/12
ドラゴン鎮め/Dragon Appeasement
何もイカレたカードデザインは古い時代だけのものではない。
比較的近年のセットでも「え?」と目を疑いたくなるカードがちらほら登場しているものだ。
中でもインパクトが強かったのは《ドラゴン鎮め》だ。
一見、アドバンテージをガシガシとれそうなカードに見える。
しかし何をどう好意的に解釈しても、「あなたのドロー・ステップを飛ばす。」の一文はいらなかっただろう。
これさえなければまだ優秀なドローエンジンになり得たのに、残念でならない。
このカードが所属する断片「ジャンド」は生け贄をメインのテーマとしているため、うまく使えば強烈なドローも可能だろう。
しかし、それもあくまで1:1交換である。
単体で何かするわけではないこのカードを消費している以上、アドバンテージを稼いだと言い切るには相当のドローをしなければならない(何度も言うがドローを飛ばしているので尚更だ)。
《芽吹くトリナクス》との相性は目を見張るものがあるが、トリナクスがそもそも単体で十分強いのだから後は普通にドローしてればよい。
それでも、このカードの謎の魅力にとらわれたプレイヤー達は、なんとかこのカードを使おうとしたことだと思う。
筆者も、あまりにも友人がねだるのでデッキを作ってみた。
それがある程度の形になるには1年後の「エルドラージ覚醒」登場を待つことになった。
このセットで登場した落とし子トークンとの相性は確かに良かった。
《目覚めの領域》など、毎ターン確実に1ドローを供給してくれる、このシナジーはすごい!...と思ってから冷静に考えれば、これ《ドラゴン鎮め》を貼っていない状況と何も変わらないのでは...と気付いてしまった。
男にはロマンというものが必要だ。夢は夢であるから夢なのであって、夢だから追い続けることが出来る。
現実に気付かないことの方が幸せな場合もあるのだ。