Divine Intervention
タグ:Card of the Day, Divine Intervention, MTGシングル, レジェンド, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/10/30
Divine Intervention
マジックでは「Divine」は「神」と結びつく言葉で訳されることが多い。
実際に、「神の・神聖な・神性の・神々しい」という意味から転じて「非凡な・すばらしい・素敵な」という意味まで持つ言葉である。
このカードは日本語訳するなら「神聖なる調停」とでもなろうか。名前から漂うのは強レアの風格。
しかしその正体は、二進も三進もいかない、しかしニッチな役割を与えられた1枚だ。ルールテキストは...
Divine Interventionはその上に介入(intervention)カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、Divine Interventionから介入カウンターを1個取り除く。
あなたがDivine Interventionから最後の介入カウンターを取り除いたとき、このゲームは引き分けになる。
なんと、引き分けを目指すという非常に珍しい・後ろ向きなカードだ。
8マナ払って、次の次のターンに引き分け。大事なのは勝ちではないこと。引き分けだ。
どちらにも勝ちは着かずに次のゲームへ。
「つまらない争いをするでない、人間よ」と神々の優しい裁きの結果が喧嘩両成敗だ。
しかし...同じ8マナなら、勝利に向かうカードなどいくらでもあるだろう。
少なくとも、負けから遠ざかることの出来るカードだってある。
そのどちらでもなく、目指す方向は引き分け。
「草食系」という言葉が数年前に流行ったが、このカードは草すら食う気もない。
この引き分けと言うのは《白金の天使》でも防げない。
天使が防げるのは、相手の勝利及び自身の敗北だけである。神の裁きには天使だって無言で従うのだ。
こんなカードの使い道は、ID(合意による引き分け)を蹴られた時にこれで延々引き分けにし続けるくらいだろう。
実際、1994年の段階ではヴィンテージの前身・タイプ1で禁止カードとされていた。
《Divine Intervention》、順序を変えればIDだ。シングルエリミ目指す場合、9位にならないように、慎重にね。