カーターの怒り/Kirtar's Wrath
タグ:Card of the Day, Kirtar's Wrath, MTGシングル, オデッセイ, カーターの怒り, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/10/12
カーターの怒り/Kirtar's Wrath
「一挙両得」というものは、現実においても怪しいものが多い。
勿論、お買い得品だってあるにはあるが、一見安そうに見えて高くつくものの多いこと多いこと。
「お兄さん!居酒屋どうっすか?いつもは○○円のところ、今日は...」みたいなお誘いはまずボッタクリである。
皆さんも気を付けて欲しい。
これはマジックでも同じで、効果がお得なカードは基本的に割高になる。
あくまで基本的に。
時折嘘のような奉仕価格(マナコスト的な意味で)でご提供なカードが現れて大活躍するのはご存知の通りだ。
ジェイスとか。一挙両得で言うなら《謎めいた命令》なんかもお得である。
トリプルシンボルなので、値段は安いが銀行振込でしか買えないものみたいな感じだろう。
さて、今日の1枚《カーターの怒り》。
一見、お買い得なカードだ。
《神の怒り》4マナ+《深夜の出没》3マナ=6マナと、1マナ安上がりだ。
ただこの値引きには勿論条件があって、スレッショルドに達していなければ6マナの《神の怒り》と一転割高になってしまう。
4マナが6マナになるということは、6ターン目に《神の怒り》ならリセットしながら打消しを構えられるところをフルタップでリセットのみとなってしまうということである。
これは手厳しい。
とはいえ、相手の手札が空で、これでリセットした返しに相手がドローゴーしてきたなら...一転構成である。
微々たるダメージではあるが、果敢にアタックして少しでもライフを削ってしまおう。
まあ、この頃の青白コントロール系のデッキのフィニッシャーといえば《石臼》であることが多かったため、 その辺の噛み合わなさは仕方がない。
相手が再度展開してきたらチャンプブロックに回せば良いのだ。
スレッショルドに達しやすいコントロールで使用するか、あるいは割り切って5枚目以降の《神の怒り》として使うのが良いだろう。
これを4枚積んでフィニッシャーとするのはなかなか難しい。
そんな割高カードである《カーターの怒り》だが、なんとこれで決着につなげるデッキはしっかりと存在したのだ。
そのデッキこそ「アウェイク」だ。
「スカージ」で《正義の命令》を獲得する前の「アウェイク」は、様々な勝ちパターンを持っていた。
その内の1つ、《燃え立つ願い》を使用するソーサリー型は、この《カーターの怒り》で場を流しつつトークンを出したら、溢れるマナで続けざまに《生命の律動》を撃って勝負を決めたのである。
思いもかけない相方が登場するということもあるのだ。