金属モックス/Chrome Mox

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/12/18

金属モックス/Chrome Mox

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何かを犠牲にすることで、1ターンに1マナ増えるというマジックの原則を破らせてくれるマナブースト系カード。

 

この《金属モックス》は手札を1枚...これ自身を含めれば、手札を2枚使って継続的に1マナ増やすというカードだ。

 

数字だけで見れば、非常に効率が悪い。

 

《金属モックス》が要求するのはアーティファクトでも土地でもない、色つきのカードである。要するに、手数を削る必要がある。

 

そこまでして色マナを得る価値が...あるんです。

 

これが初めて現れた時のスタンダードでは、よく《炎歩スリス》がフライングダッシュを仕掛けてきたものだ。

 

また、エクステンデッドの「ゴブヴァンテージ」と呼ばれる手札が尽きることのないゴブリンデッキでは、序盤に多少贅沢な暮らしを送っても、後半は手札が充填されているので何も問題はないのだ。

 

とはいえ、いかにスピード特化であったりアドバンテージを取り返せるデッキでも、これへの刻印が常に楽勝で支払える訳ではない。

 

そこで、何枚採用するのかという部分にはプレイヤーのセンスが求められてくる。こういうカードって、良いね。

 

このカードのキャリア・ハイと呼ぶべきタイミングは、2003年に行われたPTニューオーリンズではないだろうか。

 

極悪コンボデッキ達による超高速環境と化したこのエクステンデッドのトーナメントで、トップ8に残ったデッキのうち4つで採用される合計は12枚。

 

そのうち3つのデッキは「マナベルチャー」と呼ばれるコンボデッキであった。

 

これらの初速を早めるため、当然と言えば当然の採用であったが、問題は残りの1つ。

 

「セプターサイカ」と呼ばれる青に黒赤をタッチしたコントロールデッキだ。

 

あまりにも高速化した環境でコントロールデッキが取るべきアクションは、1ターン目にこれを設置して「もう《対抗呪文》も《マナ漏出》も撃てるぞ」とコンボ側より早く構えることであった。

 

そのため、コントロールデッキであるにも関わらず、ディスアドバンテージ源となるこのカードが4枚搭載されていたのだ。


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