2014/02/04 稲妻のドラゴン - Card of the Day -今日の1枚-

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稲妻のドラゴン/Lightning Dragon

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ドラゴンというものはいつだって至高の存在である。何故、我々は翼と角を持った巨大な爬虫類が好きなのだろうか?不思議なものである。遠い昔に、それらは災厄の象徴的存在として誕生し、恐怖の存在としてお伽噺で語り継がれた。

それが現代を生きる我々の目には「カッコイイ」存在として映るのである。不思議な話だ。人は何故ドラゴンに魅せられるのか。これだけで連載コラムが書けてしまいそうな題材であるが、今日のところは「好きなんだからしょうがない」ということで済ませてしまおう。


僕も様々な作品に影響されて、ノートに自分なりのドラゴン像を落書きしたりしていた(今でもか)。そんな折、なんとなく始めたマジックで衝撃的なドラゴンと出会うことになった。それが《稲妻のドラゴン》だ。

あのね、もうカッコ良すぎるんですよ。それまでのドラゴン像を完全にひっくり返す「複眼」という斬新すぎるデザイン。それも含め、全体にどこか「昆虫」っぽさを秘めているが、しっかりと爬虫類の要素も保持しており、未知の生物の外観にして、これが何かと問われれば「ドラゴン」としか言いようのない説得力を併せ持っている。そしてそれが用いる自然の力は「稲妻」ときているのだからもう少年の心をくすぐるにはオーバーキルというものだ。

僕はこのカードと出会ってから複眼のクリーチャーをイメージしまくっている。後にも先にも、このような形態のドラゴンはこの《稲妻のドラゴン》がワンアンドオンリーなのが、その異質さをさらに際立たせている。このカードがあったからこそ、マジックのカード1枚1枚への思い入れを深めることが出来るようになったし、それが転じてこのようなコラムまで書かせてもらえるようになった。まさしく僕の人生にはなくてはならないカードだったのだ。

4マナ4/4飛行ブレス能力付きというのは今の世ならばエコーなしでもレアとして許される性能に見えてしまうあたり、ウルザ時代から長い年月が経ったんだなぁと改めて実感する。

正直なところ、当時もそれほど強いカードではなかった。それでも、プレリプロモとして配布された製品版初のFoilカードがカッコ良すぎるために憑りつかれたように使用するプレイヤーは確実に存在していた。旧Foilの証である「流星マーク」のデザインが違うのもポイントだ。

後に「第7版」の《送還》のイラストにて登場。エコーを払った後に《送還》なんてされてはたまったもんじゃない、という《稲妻のドラゴン》フォロワーの悲しみが具現化したようなカードである。

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