2014/02/13 災難の大神 - Card of the Day -今日の1枚-

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災難の大神/Deus of Calamity

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亜神サイクル。「シャドウムーア」「イーブンタイド」にて登場した、2色ハイブリットカラーでクウィンタプル・シンボルのマナコストを持つ、神のごとき力を持った・しかし決して神ではない強力なクリーチャー10種が属するサイクルである。

前回の「神ウィーク」でも、このサイクル名の由来でありもっとも代表的な1枚である《復讐の亜神》を紹介した。最もスタンダードでその姿を見られた亜神に比べて、他の神と似て非なる連中は構築で活躍できていない。何れも、リミテッドではこの上ない支配力を誇るカードではあったが、除去が充実していた当時のスタンダードではサックリ対処されてしまったり、そもそもこれより先に相手が出していた軽いクリーチャーに押しつぶされたりといったことが不振の要因だろう。


しかし、この《災難の大神》はそんなサイクルにあって《復讐の亜神》に続く2番手として、タッグを組んで神の如き力を存分に発揮していた稀有な存在だ。そのサクセスストーリーの背後を探ってみよう。


まずは、そのサイズとトランプル。5マナ6/6トランプルという数字だけでもさすがレアという戦闘能力である。特にトランプルが重要で、この環境に存在していた《苦花》のフェアリートークンや《台所の嫌がらせ屋》といった「チャンプブロック要員」をブチ抜いて本体にダメージを与えられるのはそれだけで評価が1つ上がる環境に適応する力を十分に持っていたのだ。

また、スタンダードから視野を広げると、このカードが「赤い」ことがこのカードの評価を高めていることに気付くはずだ。《炎の儀式》《煮えたぎる歌》といった赤いマナブーストのバックアップを受けて、1・2ターン目に高速で叩きつけられるこのカードは、まさに「災難」である。何せ、相手が対処手段を持ち合わせていなかった場合、6点のダメージだけでなく土地を破壊されるという実質「ゲームオーバー」な事態に陥ってしまうのだ。

相手が除去を握っていればマナブーストが無駄になるが、逆に持っていなければ決着がつくというこの賭けは十分に行う価値があった。エクステンデッドで「デミゴッド・ストンピィ」や「All In Red」と呼ばれる赤単の大型クリーチャー高速召喚デッキを成立させたのだ。


サイクルで唯一「Deus」という、混じりっ気のない「神」そのものを意味する単語を含むカードである。僕のようなこのカードの教信者達にとっては、正しく崇拝の対象なのだ。

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