2014/02/19 幽霊議員オブゼダート - Card of the Day -今日の1枚-
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最近のカードでも、十分にメタルっぽいイラストのものはある。このオブゼダートなんかも、カードとしての強さとメタル風味で目を引いた1枚だった。スポイラーを見た時はあまりのカッコ良さに収集しまくりたいという欲求と同時に、トップレア確定で高くなるんだろうな…という気持ちが混ざり合った何とも言えない感情になったのを覚えている。
カードとしての性能は、非の打ちどころがない。5マナ5/5という殴りに行けるサイズ、場に出た時に誘発する2点ドレインという速効性・継戦能力の高さ。そして、そのドレインを毎ターン誘発させる、ゲーム外への退避能力。除去耐性をある程度備えたフィニッシャーという、文句のつけ様がない完成された性能の持ち主である。
これが伝説であるため2体並ばないというのは、個人的にはデメリットと呼ぶにはあまりにも贅沢な話だと思っている。このハイスペックな生物…否、幽霊は、スタンダードではコントロール・ミッドレンジの良き5マナ圏として大車輪の活躍を見せている。これは恐らくスタンダードから落ちるまでの間、続くことだろう。未だ見ぬ、白黒の小神もクリーチャーとなるのに7つの信心を必要とすることだろう。これ1枚で4つも稼げるのは大きい。
イラストは、先代である《オルゾヴァの幽霊議員》の雰囲気を踏襲しつつ、より幽霊として個性的に・人間味溢れる集団として描かれている。欲深きオルゾフの最高権力者だ。おそらく、それぞれが欲求の権化のようなものなのだろう。逆七福神といったところだろうか。オーナーにとっては勝利をもたらしてくれる福の神であることには違いない。
これはヘヴィメタル・ブームの真っただ中、「アイアンメイデン」なんかを聴いて育った世代が「俺たちの時代(2000年代)にもちゃんとこういう音楽があるんだ!」と古き良きスタイルをリバイバルさせたようなバンドのジャケットにピッタリだろう。それぞれの幽霊がバンドメンバーの顔に似ていればなお良い。