2014/02/27 妖精の女王、ウーナ - Card of the Day -今日の1枚-
タグ:Card of the Day, シャドウムーア, 妖精の女王、ウーナ妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae
古今東西、あらゆる伝承での妖精は小さく儚い存在である。マジックにおいても、戦闘能力自体は低いものが多く、彼らは肉弾戦ではなくそのトリッキーな能力を活かしてゲームをじっくりと支配していく。
そんな妖精たちを総べる女王は、彼らとは一線を画すバリバリの戦闘向きのボディを有している。フェアリーの中で最大のマナコスト、サイズを誇り(多相!とか言うなよ)、殴るだけで十分ゲームを決められる存在でありながら、自身が攻め込まずに戦力(トークン)を拡大しつつ、敵陣(ライブラリー)に直接爆撃を行える能力を持つこのカード。
「攻撃型空母」とでも形容すれば良いだろうか。場に出てしまえば、対戦相手はもうウーナを無視することは出来ない。例え無限ライフコンボを成立させたとしても、放っておけばブロッカーを生み出しながらライブラリーを削り切られてしまうだろう。しかもこのライブラリー破壊は「追放」であるため、失われたカードは永遠に帰ってこず墓地を利用したコンボを助長してしまうこともない。さすがは女王様。
統率者戦においても人気のジェネラルであり、無限マナコンボが決まればそのまま出てきて即座に1人ゲームから消し去ることが可能。色も手札破壊・クリーチャー除去・サーチ・墓地利用の黒、カウンター・ドロー・バウンスの青と統率者戦において強力な・簡単にアドバンテージを稼げる2色で構成されているのは大きな利点だ。
青黒2色のジェネラルを選ぶなら恐らくは1番人気の1枚だろう。「モダンマスターズ」「From the Vault:Legends」に再録されたことで手に入れやすいため、これから統率者戦にチャレンジしたいプレイヤー達にも優しい1枚である。プレイヤー達へのリアル《ウーナの寵愛》である。
アイルランドの民間伝承に登場する、「シー」と呼ばれる様々な妖精たち。それらを総べる王と王妃が存在しており、その王妃の名が「ウーナ」というのだ。
この王妃が、我らが女王ウーナ様の御名前の由来となっていることは明らかである。多くの妖精に慕われ忠誠を抱かれているアイルランドのウーナではあるが、旦那である王・フィンヴィラにはしょっちゅう人間との浮気をされているそうだ。