2014/03/20 ゾンビ使い - Card of the Day -今日の1枚-

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ゾンビ使い/Zombie Master

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今週は祝日もあるので、更新はこの4枚目のロード《ゾンビ使い》で最後となる。

4日しかないから4枚のサイクルを持ってきたということだ。
そして、この最後の4枚目はサイクルから「リストラ」されてしまった過去を持つ幸薄い1枚である。

でも僕はこのカードが好きだ。今日も愛のあるツッコミをしていきたい。

「アルファ」にて他のロード達と共に登場した元祖ロードであり、 しかもその中で最初から「ロード」のクリーチャータイプを有して唯一の1枚であるため、正真正銘の「ファースト・ロード」でもあるのだ。

何事においても、1番というのは素晴らしくリスペクトされるべき存在である。

あるのだが…

何故か、このロードには全体強化能力がない。
その代わりに、いや代わりと言ってしまって良いかは怪しいが、全てのゾンビは「黒:再生」を持つ。

そして他の元祖ロードと同じく沼渡りの付与、これは良い。
様式美と言うか、他の連中と並んだ時に統一された能力を持ってこそのサイクルであると思うので。

しかし…再生とは。悪くはない。

戦線に立つクリーチャー達が軒並み再生を得るということは、対戦相手からすればいろいろと面倒なことには違いない。 違いないのだが…何なのだろう、このガッカリ感は。

「第5版」当時マジックを始めたばかりの僕から見ても「え、なんで+1じゃないの…」という拍子抜けするものであった。

他のロード達は、相手が渡りの対象となる土地をコントロールしていなくても+1修正のゴリ押しでなんとかなったりするものだ。

特に2体3体と並んだ時の制圧力は筆舌に尽くしがたい。
クリーチャーが基本的に弱い時代なのだから、なおのことであった。

僕はマジックを始めたのは、黒というカラーに惹かれた部分が大きい。
当時は中学に入ったばかり。ホラー・グロテスク・闇の力…所謂「中2病」のはしりだった僕の心を、黒いカード達はガッチリ捉えて離さなかった。

そして、ゲームを続けていくうちに友人達はそれぞれ《ゴブリンの王》と《アトランティスの王》を使った部族デッキを作るようになった。

ならば、と僕は《ゾンビ使い》を携えこれを迎え撃った。
《ゾンビ使い》はイラストもそそる1枚であり、さらには大好きなゾンビ達をワラワラ展開して行ける。

やったるで!

…弱いのである。

《ゾンビ使い》が複数場に出たところで、一体何になると言うのか!? 向こうは《怒り狂うゴブリン》が3/3とか4/4になっているのに、我が軍勢ときたらそれをひたすらに肉壁でキャッチしているだけではないか!

一向に攻めることができない。なんてこったい。

いくら「アルファ」に収録された唯一のゾンビ《スケイズ・ゾンビ》が当時のゴブリンとマーフォークよりもサイズが大きかったとはいえ、 これはあんまりではないか?ていうか大きいとはいえ《スケイズ・ゾンビ》2/2バニラやねんで!?

こんな声が届いた様で、後に《アンデッドの王》にその座を明け渡すことになる。
ここまではまあ、良い。僕が一番ショックだったのは、コイツ自身が後に「ゾンビになった」ことである。

ずっとゾンビを使役させる妖術師の人間だと思っていたのに!2体並んでお互い再生が持てるとか、そんなん嬉しくないよ!

こんだけ言っといてなんだが、僕にとっては大事な・大切な1枚である。

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