2014/04/01 1996 World Champion - Card of the Day -今日の1枚-
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遂に実現しました!当社スタッフが世界中を探し回り、所在を掴むとそこからは1年間に及ぶ長い交渉…我が社の熱意がコレクターにも伝わり、お互い納得の金額で取引が成立。
問答無用で我が社の…いや世界中の全てのシングルカードを上回る文字通り桁違いのビッグ・プライスではありますが、《1996 World Champion》入荷しました!!興味がある方、是非ともショップにて、その神々しい姿を拝んでみてください!
ウソである。申し訳ない。近年ネットでは、エイプリルフールにどれだけ手が込んでいることをやれるか?という企業間の勝負になっているように見える。ささやかながら当コラムでも便乗してみたが、いつかは本当に入荷してみたいものである。いったい幾ら必要なのかは想像もつかないが…
本日紹介するのは、世界に1枚の最上級のレアカードである《1996 World Champion》。このカードはその名の通り、1996年の世界選手権優勝者に授与されるトロフィーの中に封印される形で作られた。
刷られたのはたった1枚、カードとしての原版も完全に破壊され(しかもその様子はしっかりとビデオに収められた)、世界の頂点に立った選ばれし一人に握られるためだけに作成されたのだった。
能力は5色5マナの伝説のクリーチャーでクリーチャータイプは持っていない。もちろんこのカードにオラクル更新などあるわけもないため、これからもずっとそうであり続けるだろう。
場に出た時に対戦相手1人を対象とし、そのプレイヤーのライフの総力と等しいパワーとタフネスを持つ。ワンパンチ通ればそれだけで勝ててしまうというわけだ。この能力、挙動としてはおかしなもので、常在型能力は対象をとらないという現在のルールに真っ向からアゲインストしている。
しかし、世界に1枚しかないカードにゴチャゴチャ言うことに何の意味があるのか。勿論このテキストにも変更はなく、これからもそうであり続けるだろう。最後の能力は、手札を捨て去ることでチャンピオンをライブラリートップまで引っ張ってくることができる。1枚しかないカードだし、引けずにゲームが終わってもしゃーないしね。
このカードが封印されたトロフィーは、決勝戦で相手が自爆するというラッキーもあって世界の頂点に輝いたオーストラリア人が手にすることとなった。
彼は後に、コレクター相手にこれを17500$で売ったとのこと。それ以来、世界中を転々として所在が掴めないものになっている(一説ではヨーロッパのコレクターが持っているとか)。
ちなみに、レガシーやヴィンテージでは禁止カードに指定されていない。手に入れたら、使っても良いのだ。使いてぇ~