2014/04/30 金箔付け - Card of the Day -今日の1枚-

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金箔付け/Gild

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「ゴールデンウィーク」ど真ん中に発売される「ニクスへの旅」には、触れるもの皆黄金にかえてしまう、ギリシャ神話のミダース王をモチーフとした《黄金の呪いのマカール王》が収録される。彼は「天啓」で、クリーチャーを一体追放し無色マナを生み出すトークンに変えてしまう能力を持っている。この能力そのものの1枚が、今日の1枚《金箔付け》である。

フルスポイラーが出た段階で、『「神々の軍勢」は「テーロス」に比べると少々抑え目の調整が為されているエキスパンション・セットである』という共通認識がプレイヤー達の間にはあった。その具体的な例として、《英雄の破滅》とこの《金箔付け》の差が多くあげられたものだ。

方や、3マナにしてインスタント・タイミングで対象にとれるクリーチャーならばなんでも破壊、さらにはプレインズウォーカーまでその射程範囲であるという応用力の高さ・腐りにくさが評価されメインから問題なく複数枚投入された万能除去カード。それに比べると、シングルシンボルとはいえ4マナで、しかもソーサリー。万能さはなくクリーチャーにしか撃てないという不器用さ。同じ色、レアリティでこの差は、「パワーダウン」と言う他ない。

それだけのパワーダウン経た上で得た効果は、まずはクリーチャーを追放すること。これは死亡時に誘発する能力を持ったクリーチャー、墓地からの再利用などを防ぐ点で破壊に対して勝っている。そして、このカードが属するのはテーロス・ブロックだ。この世界には「破壊不能」を基本能力として持つ神々が15体も存在する。

彼らとまみえた時、神々には英雄を破滅させる程度の力では対抗できない。しかし、テーロスの死後の世界において重要な役割を与えられた金であれば、彼らに抗うことが出来るという訳だ。ブロック構築ではこちらを重要視する可能性も…ある。全てはメタゲームだ。

そして、地味に「金」という名のアーティファクト・トークンを生み出すのもポイントだ。これは無色1マナを生み出すことが出来るため、どうせ使うならばこれが生きるデッキで使用したいものだ。4ターン目にクリーチャーを除去し、返しのターンで6マナのビッグアクションに繋げることが旨味となる構築をすれば、見た目以上の活躍をするのではないだろうか。

ちなみに、何かのコピーでない非クリーチャー・トークンを生み出す初のカードである。このトークンはクリーチャーではないので、「居住」でポコポコ増産したりは出来ないのが残念だ。《倍増の季節》があればなんとなく成金気分。

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