2014/06/18 ゴリラのタイタン - Card of the Day -今日の1枚-

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ゴリラのタイタン/Gorilla Titan

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「オデッセイ」にて登場した「スレッショルド」は、プレイヤーの墓地に対する意識を一変させた。それまでも墓地を用いるデッキは存在したが、そのほとんどがクリーチャーを回収するという当然っちゃ当然だけども幅の狭い使い方をしていた。

あくまで「墓地は墓地」。これをブチ壊したのが先程の「スレッショルド」だ。

墓地にカードが7枚以上あることでなんらかのボーナスを得られるという、それまでになかったカード群。しかもそれが5色全てに登場し、戦いは墓場を巡るという次のステージへ移行したのだった。とにかく、墓地にカードが沢山あれば良い。少し後に「インカネーション」も登場したことで、墓地が肥えれば肥えるほど強くなる。そんな時代がやってきたのだ。

しかしいつの時代にも、訪れたニューウェーブに真っ向からアゲインストする、ミドルフィンガーなカードというものは存在する。「オデッセイ」でのそれは、この《ゴリラのタイタン》だ。

このジャングルの王者はただ一頭、埋めよ肥やせよがスローガンな環境において、「墓地にカードが1枚もないこと」を条件にビルドアップするという、アンチ・スレッショルドなスーパーコングなのだ。リミッター解除された時のそのパワーは凄まじく、5マナにして8/8トランプルという驚愕のサイズを誇る。

マナレシオ(パワーとタフネスの合計値を2で割ったものを、さらにマナコストで割ることで出る値。これが高ければ高いほど、クリーチャーとしては優秀とされる)は1.6と高い数値であり、サイズで言えば最初のアタックを行った《カルニのハイドラ》と遜色がない。十二分に強力なクリーチャー、なのだが…やっぱり条件が厳しすぎる。

普通にゲームを行えば、5ターン目までに墓地にカードを置かず、またそれ以降も置かないという動きはまずできない。自分のクリーチャーが除去される・自分も呪文を用いる・相手の手札破壊などで落とされる…様々な展開が墓地を空のままで過ごさせることを許さない。かといって5ターン目まで延々ノーガードというのも「嘘」である。というわけで、リミテッドでも4/4トランプルならまあ十分使えるよってな存在だった。


良き相棒は《熊の谷》、最新鋭のテクノロジーと組ませるなら《漁る軟泥》。まあ実戦で使おうとか細かいことは考えなくて大丈夫だから。フレイバーの「このぐらい大きいバナナが欲しい!」を連呼しながらFoilを集めるとか、そういうのがベストの楽しみ方。

Heather Hudsonさんが最近描きおろした新規イラストでは、念願のバナナを手に入れていた。ゴリラなのに尻尾が長いという、非常に珍しい特徴がチャームポイント。

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