2014/07/08 星のコンパス - Card of the Day -今日の1枚-

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星のコンパス/Star Compass

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夜空に輝く星は、かつて人の生活においては欠かせないものだった。「方角」というものが生死を分かつものだった。

道を間違えることが即ち死に繋がる領域は、今でこそ少なくなったが初期の人類はそういった所に住んでいたのだ。夜間の航海など、文字通り命懸けである。

それでも人々が道を誤ることなく目的地に辿り着けたのは、星々のおかげである。彼らは星の輝きの強さ・配置・それらの動きで方角を見定めた。この技術は「スター・ナヴィゲーション」と呼ばれ、現在でも用いられることがある。方

角を知るには様々な技法が存在するが、天体と方角を結び付けた方角算出技法を英語圏では「スター・コンパス」と呼ぶ。


その「スター・コンパス」文字通りのマジック版がこの《星のコンパス》だ。所謂マナ・アーティファクトというやつで、このグループはどの色でも使えるマナ加速として統率者戦ではデッキを構成する要素として不可欠であるとさえ言われるものだ。

無色を複数生み出したりするものがある中で、この《星のコンパス》は1マナのみではあるが「有色」マナをプロデュースしてくれる有難い存在である。

旅路を示すコンパスが、マナの湧き出る場所を指示してくれるおかげでマナを得ることが出来るというものだろうか。ただしこのコンパスは、5色のマナ全てに導いてくれる可能性もあれば、いつまでも針がグルグルと定まらず何も与えてくれない可能性もあるのだ。


このカードは、あなたのコントロールする基本土地に依存する。あなたがコントロールする「基本土地」が生み出すことの出来るマナと同じ色マナを提供してくれるのだ。

だから、単色デッキでのブーストとして用いる分には何も問題はないが、多色デッキでの事故回避になりはしないということをしっかり認識しておこう。「基本土地タイプ」を参照するわけでもないので、デュアルランドやギルドランドを所有していてもコンパスは道を示さない。

例えどんな優れた道具でも、それを使うものが「理解」していないと、それは屑鉄に成り下がることもある。


さらに言うと、基本土地が「生み出すことのできるマナ」という点にも注意したい。例えば《社交の達人》なんかと並んでいると、問答無用で5色をプロデュース。

逆に《汚染》や《Naked Singularity》(当コラムでも以前取り上げた問題児のことね!)で生み出せるマナを変更されていると、それにならってしまう。


2011年5月、地味~にオラクルが変更されているが、カードの機能には影響はしないものだった。英語版のテキストにたった1単語「that」が追加されるという、些細なものだ。しかしこういった調整が、世界の秩序を保っているのも事実。

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