2014/09/22 南蛮王 孟獲 - Card of the Day -今日の1枚-

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南蛮王 孟獲/Meng Huo, Barbarian King

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「タルキール覇王譚」が遂に発売される。「覇王」という響き、グッとこないわけがない。カンと呼ばれる各氏族の王たちが覇を競う、アジアをモデルとした世界観…いやたまらんやろこんなん!ということで、今週は王達の登場に合わせて「キング・ウィーク」だ。

舞台はアジア風、そして王ということで、既存のカードでまず思いついたのがこの《南蛮王 孟獲》だ。

南蛮、あるいは蛮とは四夷の1つである。四夷(夷狄)とは、古代中国において、中華の支配に抗い朝廷に帰順しない異民族の総称である。四夷はその名の通り四方に存在し、我が国日本は東夷と呼ばれた。同様に、南方に住んでいた異民族を南蛮と呼び、これが日本にもそのまま言葉として伝わった(日本では後に西洋人に対して用いられ、その意味は大きく変わった)。

蛮には「虫」の字が使われ、これは当時の中華が異民族を人間とみなしていない為であり、この言葉は元々蔑称であったわけだ。

孟獲は本来、南蛮の王という訳ではない。彼は現在の雲南州やミャンマーの辺りを指す南中の豪族であり、蜀の諸葛亮がこの地を平定しようとするのに抗った。

元々は別の人物が起こした反乱を南中の豪族達に告げて回っていたが、最終的には彼がこの反乱の盟主となった。諸葛亮に7度捕らえられ7度釈放された末に、彼に心服して南中は蜀に帰順したというエピソードが有名だ。

お伽噺の要素が強い「三国志演義」ではこの孟獲を南蛮の王とし、怪しい術や未知の戦法を用いる原始的な異国の先住民と諸葛亮の智謀との戦いをコミカルに描かれることとなった。このエピソードがなければ、変換機能で一発で名前が出るほど有名な人とはならなかったことだろう。

話をマジックに戻そう。「ポータル三国志」は、当然ではあるが前述の三国志演技を基準としているため、孟獲もしっかりと南蛮の王として登場している。

南蛮や野生動物が割り当てられた緑の王だけあって、同色の他のクリーチャーのサイズをアップさせる色ロードである。緑はただでさえ打撃力の高い色であり、それがさらに+1/+1修正を受ければちょっとやそっとのクリーチャー陣では殴り合いに勝利することは出来ないだろう。ロードの割に本人も4/4とサイズは十分なのも嬉しい所だ。

僕が統率者戦やデュエルコマンダーで緑単色のデッキを組む際には、ストレージから取り出してテーブルの上に広げたカードの中で存在感を放ち、デッキが99枚になる様に選別してゆく際にはそのままストレージへ帰ってゆく。

まるで諸葛亮との七縱七禽ではないか、と思い楽しくなる。そういうためだけにコレクションに加えるカードがあっても、良いじゃないか。

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