2014/09/25 王を葬る鎌、アンサイズ - Card of the Day -今日の1枚-

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王を葬る鎌、アンサイズ/Unscythe Killer of Kings

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 「Killer of Kings」…王とは、常にその命を狙われるもの。王になるには(世襲は除いて)、数多くの血を流しその道を阻む者を切り伏せて勝利せねばならない。そうやって王になったらば、今度はこちらが狙われる番だ。

寝首を掻こうとする者、正面切ってクーデタを仕掛けるもの、そういった連中に殺められてしまうのも王たる者の宿命であるように思える。そんな王達の首を切り落としてきたのかは知らないが、「王の死因」をその名に冠するのがこの《王を葬る鎌、アンサイズ》だ。


グリクシスに属する装備品であるこの鎌は、装備したクリーチャーに+3/+3修正と先制攻撃を付与する。戦闘力を豪快にアップさせたクリーチャーは守りに立たせても良いが、ここは暴虐の限り攻めに攻めたいところ。

こうしたサイズアップ系装備品の常として、トランプルを付与しないことでチャンプブロックを許し、すれ違いで攻撃してくる相手のクリーチャーに攻めきられてダメージレースに負けてしまうという側面がある。

しかしこの「王を葬る鎌」という異名は伊達ではなく、そういったチャンプブロックも「タダ」では済ませない。先制攻撃で一方的にブロッカーを死亡させ、墓地へと落とすと能力が誘発。屍肉を用いて2/2のゾンビを従僕として作り上げるのだ。

このゾンビがブロッカーに回ってくれるため、ダメージレースでの敗北の可能性は(地上戦に限定するならば)グッと抑えられることになるだろう。アタッカーからこのゾンビに鎌を持ちかえさせるだけで、タフネス5以下のクリーチャーでの攻撃は牽制されることになる。


犠牲者の遺骸を用いてゾンビを生み出すフレーバーは、死亡したクリーチャーを追放することからもよくわかる。これにより、各種墓地利用を防ぐことが出来るのは大きなオマケだ。ダメージを与えたクリーチャーが死亡しさえすれば問題なく、何かとの合わせ技であったり、そもそも戦闘ダメージでなくても構わない。《イゼットの静電術士》でタフネス1の連中を焼き払ってゾンビを増やしまくるのも面白い。


どこからどう見てもグリクシスのカードなのだが、その効果は同断片の王である《裏切り者の王、セドリス》に対して致命的に効果があるものとなっている。このカードが指す「Kings」の筆頭はもしかしてセドリスのことを指すのか?と勘ぐってしまう。

そもそも、色付きのアーティファクト・装備品という時点で、本来はエスパーが担当する枠であるような気もするが…次元衝合の影響だと考えて良いのかな。《スラクジムンダール》にこれを装備させれば、血が紅く染まること請け合い。Diiiiiie!!!!

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