盲目の狩人/Blind Hunter
タグ:Blind Hunter, Card of the Day, MTGシングル, ギルドパクト, 岩SHOW, 盲目の狩人Card of the Day -今日の1枚- 2015/02/26
盲目の狩人/Blind Hunter
意外に思われるかもしれないが、コウモリの仲間も冬場は活動せず、群れで冬眠している。夏場はあれだけ街灯に群がる虫を目当てに飛び交っていた彼らだが、その虫の大半が姿を消す冬場は食べるものがなくなってしまう。飛行はエネルギーの消耗が激しい運動であり、それに加えて小さな哺乳類は体温の維持のためにも食料が大量に必要なのである。下手に冬場活動なんてしたら、餓死確定だ。
マジックの世界にもコウモリは現状14体存在する。これを多いと思うか少ないと思うか。一セットに複数体収録されている訳ではないが、あの次元にもこの次元にもいるような...と、存在感はそこそこに放つクリーチャーの様に思う。今日はラヴニカに生息する種をピックアップ。
《盲目の狩人》というイカす名前。カード名だけ聞くと黒い戦士なんかをイメージしそうなものだが、イラストを見て「なるほど」と。昆虫食・その他肉食としての道を歩んでいったコウモリの多くは、植物食の連中とは異なる進化を遂げた。聴力と超音波に特化し、眼を退化させていったのだ。このオルゾフの領域に生息するコウモリも同様で、狩人と称されることからかなり獰猛な肉食種であると考えられる。マルチカラーの4マナ2/2飛行、リミテッドでの標準的なサイズではあるが、勿論「もう一声」オマケがついてくる。戦場に出た際に誘発する能力で、対戦相手のライフを2点ドレイン。吸血コウモリというわけだ。実質速攻+αを持っている様な物なのでリミテッドではこの時点で非常に有用。
更にこの狩人は、「死んでもOK」という二声目のオマケも有している。『ギルドパクト』でオルゾフに割り振られた能力は「憑依」。狩人自身が死亡しても、それを他のクリーチャーに憑依させる形で追放することで、憑依されたものが死亡した際に狩人の2点ドレイン能力をオカワリ出来るというもの。出れば2点吸い、殴れば飛行で2点、死亡してもさらに2点吸えるチャンスがあると、とにかくいやらしい存在なのだ。憑依する先は自身の別のアタッカーにして、除去しづらい状況を作るのも良いし、対戦相手のクリーチャーに憑依させてチャンプブロックをしてもライフを詰められるなんていう詰みへの一手に使っても良い。とにかく、使い勝手が良い素晴らしいコモンカードである。名前もシブいしね。