冬眠/Hibernation

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/02/23

冬眠/Hibernation

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 日本の様に四季が、とりわけ冬がある地域に住まう生物の一部は、極寒で食糧も数少なくなる真冬での活動を放棄する。冬眠だ。春から秋にかけて冬を乗り切るエネルギーを蓄え、次の春が来るまで代謝を極限まで抑えて、ただひたすら眠り続ける。生まれてから死ぬまで、四六時中活動する必要はない。ただ適切な時に動き、食べ、増えればよい。実に合理的なシステムではないか。我々ヒューマンはそういうライフサイクルを送るにはいささか構造が複雑すぎるので叶わないが、冬の間中寝て過ごせるなんて羨ましいにもほどがあるって!

 

 さて、マジックの世界で冬眠と言えば《冬眠》というそのまんまな1枚があるのでこれについて話そうじゃないか。「ウルザズ・サーガ」ではアンコモンに対抗色対策となるカードが複数用意されていた。ちょっと、必要以上にあるんじゃないかと思えるほどに...小遣い握りしめて買ったパックから溢れる色対策、それをメインデッキに入れるもんだからナチュラルメタが酷かったのをよく覚えている。白はプロテクション何種類もあっていいよなーとか。で、青を使っていた子は勿論メインからこのカードをぶっこんでおりまして。緑単に情熱を注いでいた子には「また自分とやるん?いややわ、《冬眠》撃たれて負けるねん!」とやや拒否られてもいたレベルで...よく「昔の色対策は容赦がない」と言われるが、これは本当に容赦がなかったよ。

 

 緑のパーマネントを全てバウンスする。文で見ると非常にシンプルではあるが、マジックあるある「テキストが短いカードは強い」「すべてのと書いてあるカードは強い」の2つに引っかかるテキストであり、そしてその実強力なのだ。緑はとにもかくにもクリーチャーで勝負する色だ。マナクリーチャーを出して、大物に繋げる...展開の色である。クリーチャーをサポートするのもエンチャントが多く、パーマネントオンリーデッキなんてのもざらにある。そんな色に対して、3マナで、インスタントで、すべてバウンス。これはねぇ...鬼ですよ。ライフを護りながら、再展開にはカウンターを合わせる。序盤は押されても、ジワリジワリと優位をひっくり返す...そんなゲームプランが練れる、当時の青単には頼もしいことこの上ないサイドカードの定番であった。

 

 後に『第7版』に再録され、そこでも《獣群の呼び声》《ワームの咆哮》に対してインスタントの《神の怒り》のような強さを見せていたが、《野生の雑種犬》や《魂売り》といった色を変える連中には居座られるため、緑側がかつてよりも苦にならない状況を計算しながら戦えるようになった。これには時代の流れを感じたね...。

 

 『ウルザズ・サーガ』版では冬眠しているのがまさかのアルマジロ。アアルマジロは南アメリカの生物であるため冬眠の習性はない。即ち、この呪文が「動物が勝手に寝た」わけではなくて、青の呪文で代謝などに干渉して強制的に冬眠状態にしているということがよくわかる。今週は「冬眠ウィーク」。冬眠する生物にまつわるカードなどピックしてお届けしていこう。


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