安らぎ/Peace of Mind
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Peace of Mind, エクソダス, 安らぎ, 岩SHOW, 第9版Card of the Day -今日の1枚- 2015/04/10
安らぎ/Peace of Mind
「花の金曜日」、というのをあまり実感したことはない。概ね土曜も何かしているからだろうな。金曜日は「居酒屋ですか?」と声をかけてくるニイチャンネエチャンが多くてたまらない。ちゃんと日本語で話しかけろっちゅうねん!「もしかして今お探しなのは居酒屋ではありませんか?」とかね。僕は居酒屋ではない。Hell No。とりあえず、法律違反なんでしょ?しっかりとりしまり頼むわ~。
まあまあ、そうカッカしても仕方がない。明日の予定がどうであれ、我々マジック愛好家にとって金曜日とは約束された時間____FNM!FNMは救いだ。何がどうあっても、金曜以外の日に逃げることはない。そこへ行けば、同じくマジックを愛する者同士で、ガチガチではないカジュアル気味の空気でマジックを楽しむことが出来るはずだ。大会に出たことがない、という方はまずはFNMを経験してみよう。常連に溶け込めるか...なんて気にしてたら始まらない!既にFNMに毎週参加してます、という方にとってはこの時間こそが《安らぎ》なのだろう。今日の1枚は《安らぎ》!
2マナのエンチャントで、手札1枚をライフに変換する。マジックのセオリーとして、「ライフを得るだけのカードは弱い」というのがある。何か付随してライフゲインが出来るから強いのであって、それ単体ではマナを払いカード1枚消費するというのは勿体ない。どうせまた殴られたら減ってしまうのだ。10点ゲイン、とかならまだしも...。
それでいけば《安らぎ》は弱いカードになるはずなのだが、これがなかなかどうして良い仕事をするのだ。『エクソダス』でのデビューから1年後、『ウルザズ・ディスティニー』でエンチャント推しブロックの最終兵器《オパール色の輝き》《補充》が登場。これらを用いたコンボデッキが作製されるようになる。このデッキの完成形は後の『ネメシス』登場をもって成されるが、この頃も様々なリストが見られた。それらの中に、この《安らぎ》を散見することが出来る。早いデッキが仕掛けてくるダメージを回復させながら、墓地にコンボに必須なカードを落としていける《安らぎ》は、シブい仕事をしていたのだ。
また、このカードがスタンダードに存在するタイミングで、同期にライフを手札に変換する黒いカード達が存在したのも無視できない。《ネクロポーテンス》《ヨーグモスの取り引き》《ファイレクシアの闘技場》...1点のライフで引き込んだ手札を、3点のライフに変換し、それをもって更なる手札を...恐ろしい話である。
フレイバーが示す「王様」というのは、ラースの王...というか管理者であるエヴィンカーを指しているのだろうか。たしかに、ダヴォールさんは誕生日ですら「軍隊動かしてねー」ってテレパシー指示を受けていたなぁ。