活発な野生林/Stirring Wildwood
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Stirring Wildwood, ゼンディカー vs エルドラージ, ワールドウェイク, 岩SHOW, 活発な野生林, 統率者2017Card of the Day -今日の1枚- 2015/05/26
活発な野生林/Stirring Wildwood
「モダンマスターズ・ウィークエンド」というお祭りに向けて今週スタートした「モダマス帰ってこなかった組ウィーク」。ここで取り上げるカード達、再録されなかったことに僕はネガティヴな感情を抱いている訳では全くない。
前回の《飢餓の声、ヴォリンクレックス》、そして今回の《活発な野生林》に関して、どこかでまた会えるという希望を抱いている。モダマスにはモダマスの世界がある。ならば、還ってこなかった者達にも彼らの世界があるのだ。この一週間のお題には、そんな思いが込められている。
さて、《活発な野生林》。"マンランド""ミシュラランド"と呼ばれる、クリーチャー化する土地の1つである。『ワールドウェイク』で登場したこの野生林含むサイクルは、デュアルランドの亜種の1つでもあり、タップインながら友好色2色の組み合わせを生み出すという、プレイヤーが土地に求めているものを2つ併せ持った贅沢な存在である。野生林はこの中で緑と白を担当している。
緑と白と言えば、近年ではクリーチャーが強力な2大カラーといったところ。軽くて打点の高い連中が揃っている。そのため、この野生林は登場時にはあまり注目されなかった。
タップインでテンポ良い展開を阻害してしまうのは無視できないデメリット。そして同サイクルの他の連中に比べると、パンチ力に欠けるというか...いずれも回避能力や、高い打点を生み出すアグレッシブな能力を持っている中、野生林のみが"到達"というブロックに関する能力を持っている、というのもイメージダウンに繋がっていたように思う。
最近のマジックに多い、他のカードの派手なパワーに目が行きがちで、地味シブカードを見落としてしまうというアレですわ。環境理解・メタゲームが進んでいくと、野生林の良さが見直されるようになる。タフネス4が《稲妻》飛び交う世界では信頼に値するボディで、それを獲得するには僅か3マナ払えばよいという格安さ。
よくよく考えれば、クリーチャーで言うマナレシオにあたる起動コスト:サイズの値は野生林がサイクル中ナンバー1ではないか、と。更に言えば緑と白を中心にしたビートダウンが有力なデッキとしてメタゲーム上で地位を確保しだしたというのも大きい。「キブラーバント」「ボス・ナヤ」など、時代を彩ったデッキでいぶし銀の活躍を見せたものだ。
更に最近では、《未練ある魂》などの飛行クリーチャーを足止めでき、《突然の衰微》で落とされないとして「アブザン・ジャンク」系のデッキでも活躍を見せている。本当に良いカードなんで...デュエルデックで帰ってきたりとかないかな。