「BMワンダーフォーゲル部」 第14回 《火炎破/Fireblast》

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2015.6.19
text by Hayashi Shoya

マジックのカードに欠かせないものに、ルールテキストがあります。
今まで数え切れないほどのカードを排出してきたマジック、そのカードの数だけこのルールテキストは存在しています。
そんな中で、特に気に入ったルールテキストがあると言った方もいるかも知れません。この話を振る以上、僕にはもちろんあります。
それが表題の《火炎破》です。

 
黎明期から存在するこのカード、書いてある事はシンプルで対象に4点のダメージを与えるという物。
マナコストは6マナと重くそのままではリミテッドでも使いでの無いカードなのですが、もう一つの文章にこのカードの全てが詰まっています。 
このカードは《山》を2つ生贄にすることで、なんと0マナでプレイすることが出来ます。カードを3枚使っているとはいえ、0マナ4点はさすがにスペックがおかしく、エターナル環境でのバーンでそのコスト・パフォーマンスの良さを遺憾無く発揮しています。

しかし、このカードの重要ポイントは0マナで使用できる、ということではありません。一番大事なところは、《山》を多く使うデッキでないと使用が難しいというところです。

このカードをプレイする際には、デッキに相当数の《山》が入っていなければなりません
このカードの存在が《山》の使用枚数を押し上げていると言っても過言ではないでしょう。
僕のような《山》のためだけの記事を書くような《山》好きにとって、大事なのはトーナメント会場で多くの《山》を観ることですから...。

 
  
《山》2枚しかない戦場から10点を飛ばす爽快ゲーム、一度味わったら病みつきになってしまう事でしょう
(編:《稲妻》《Chain Lightning》&《火炎破》のバーン必殺ムーブ)。サイドから《神聖の力線》を張られて萎えない強い心が、このカードを使うに当たって必須になりますがね。
(編:この子ほんまに《山》フェチやね。《コーの火歩き》キャストします。)