終末の死霊/Doomsday Specter

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/06/15

終末の死霊/Doomsday Specter

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はい、2年経ちました。おおよそね。このコラムも3年目に突入。レビュー総数は500を超えているっぽい、数えるのが非常に面倒な領域に突入していた。これからも、一人でも多くの人に1枚でも多くのカードを知ってもらうために精進あるのみ。今週は2年間頑張った自分へのご褒美ということで、久しぶりの「メタル・ウィーク」。モチベーションを保つには、やっぱり書きたいこと書かなきゃね!「Metal Week Vol.3」Here we go again MTG players!

 

《終末の死霊》。うん、名前だけでもメタルしてる。バンド名・アルバム名・曲名・フェス名、いずれにも見ることが出来る「Doomsday/終末」という単語の強さ。世界最後の日を意味する単語をその名に冠するこの死霊、4マナ2/3飛行という、同じスペクターである《深淵の死霊》と同サイズ・《吹雪の死霊》に関してはマナコストまで瓜二つだ。これが1つのスペクター・スタンダードなのかもしれない。そしてその能力は手札破壊...なのは勿論のこと。この死霊は終末を謳うだけあって、他よりも強力な手札破壊・内容を見て相手が捨てるカードをこちらが選ぶことが出来るそれを持つ。数ある死霊の中でも最強のハンデス能力を所持している。一度攻撃が通ってしまえば、相手の手札を確認しながら後続を削っていけるので勝ったも同然、と言っても決して言い過ぎではない。青と黒ということは、後はカウンターと除去を構えて相手のトップからのアクションを弾き続けるのみ。バウンスと除去を有する色の組み合わせなので、最初の一撃をねじ込むのも容易いはずだ。

 

ただし、時としてデメリットになるもう1つの能力が足を引っ張る。戦場に出た時に、自身がコントロールする青か黒のクリーチャー1体を手札に戻さなければならない"開門"クリーチャーなのだ。開門とは、『プレーンシフト』で登場した自身と同じ色のクリーチャーをバウンスしてしまうマルチカラーのクリーチャーの能力の総称である。ファイレクシアとの戦争で疲弊した次元・ドミナリアのマナで戦闘力の高いクリーチャーを召喚するのが困難になったがために、あらかじめ呼び出しておいた軽量クリーチャーをポータル(門)として、それらを経由してクリーチャーを召喚するというSFっぽい設定を元に作られた能力だ。つまりこれ1枚では戦場に出ることが出来ないクリーチャー達であり、同サイクルの《シヴのワーム》はこのデメリットを背負うことでマナコストに対して余りある巨体を手に入れている。《終末の死霊》の場合はそれが強烈な手札破壊能力だったというわけだ。

 

このデメリットがなければ、青黒のクロックパーミッションやコントロールで大活躍したことだろう...と多くのプレイヤーが嘆いたものだが、このデメリットを逆手にとって、アドバンテージの獲得に繋げた「ディガー」という激シブデッキで採用されたりもしたものだ。《貪欲なネズミ》《ファイレクシアの憤怒鬼》《グレイブディガー》らを回収すれば、確かにオイシイ。

 

とりあえずイラストのメタル感は満点あげられるレベル。イラスト上部と右下にスペースがあるのも、バンドロゴとアルバムタイトル載せるのに丁度良い。Rhapsody of FireやGAMMA RAYのジャケでこういうのを見た記憶があるぞ。


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