幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/07/30

幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts

幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts

幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts

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 前回に引き続き、幽霊に関係のあるレジェンド紹介。ファンも多い1枚、《幽霊の特使、テイサ》の登場だ。このカードのイラストをPCやタブレットのデスクトップ壁紙にしたり、各種SNSのアイコンにしている人は少なくないだろう、実際にぼくの友人でも何人かそうしていた/いる。《オルゾフの御曹司、テイサ》の頃は黒い衣装にちょっと悪そうな雰囲気だったが、成長したのか大人の余裕と美しさ・デザインは同一で白基調に変化した衣装がマジックファンのハートを鷲掴み。再登場した彼女は幽霊の特使、この幽霊と言うのはかの《幽霊議員オブゼダート》のこと。大特使と言うオルゾフ組の歴史でも前例のない地位に就いた彼女。ギルドの統率者であるオブゼダート達の意志を公の場で代弁する、ギルドの実質的代表となったわけで、彼女自身が幽霊になってしまった、というわけではない。

 

 旧テイサはスピリットトークンに関するカードであったが、今回もその一面は継承しつつも、ガラリその姿を変えている。3マナと唱えやすかったマナコストは7マナに。さらに4/4とサイズもマナコストには見合っていない。その分、旧時代には持っていなかった戦闘に関する能力を2つ持っている。警戒と、そしてプロテクション(クリーチャー)だ。これは強烈な組み合わせだ。ブロック不可能な着実に4ダメージを刻むアタッカーと、どんなクリーチャーの攻撃も受け止める強固な盾が同居している。そりゃ7マナ4/4にもなるというもの。リミテッドでは出すだけで相手の動きがピタリと止まり、みるみる顔色が悪くなっていくことだろう。

 

 さらに、忘れちゃいけないスピリット能力。かつてのテイサは自分から能動的にトークンを生み出すカードだったが、このカードでは一種の防御システムとしてのそれを備えている。クリーチャーがあなたに戦闘ダメージを与えればそれを破壊、そしてあなたの戦場には、そのクリーチャーの霊魂がテイサにたしなめられて配下として登場する。《無慈悲》というエンチャントのアッパーバージョン、殴ればダメージは与えられるが1つ失い、1つ得られると言う「しんどい」防御壁だ。4/4プロテクション(クリーチャー)に止められるのを覚悟で、その脇を抜けた数体がダメージを与える。これを繰り返せば...という対戦相手の淡い思いは、そもそも生まれずに終わる。殴れない、殴られる、無理しちゃ大損。これが敗北、というやつだ。

 

 構築ではちょっと重すぎるために活躍することはなかった。しかしそのイラストの美しさがシングルカードの相場にまで影響し、Foilはそんじょそこらのカードよりも高値で取引されている。


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