最高審問官/Supreme Inquisitor

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/08/06

最高審問官/Supreme Inquisitor

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 ...わかっている。「ロードじゃないやん!」って言いたいんだろう?その通り、ロードじゃない。自軍のクリーチャーを強化する指導者的クリーチャーを紹介する「ロード・ウィーク」において、所謂"ロード"能力を持っていなければウィザード全員に飛行や接死を与えたりするわけでもない《最高審問官》を紹介することに、確かに違和感はあるかもね。

 

ただタイプを見て欲しい。そこにはしっかりと、「ロード」の文字が...って、これはもう2009年の時点で失っている。だったらもっと優先すべきロードがいるだろ!と思われるかもしれないが...毎日同じように生物強化するやつを紹介しても、面白みに欠けるというか。ここは柔軟に行きたいなと、自軍のひ弱なウィザードを勝利手段に変換するという点で、このカードも十分にロードと呼べるんじゃないかなと。いや無理があるか。まあ、読んでってや。

 

 部族シナジーがメインテーマである『オンスロート』には、レアで5色に跨るサイクルが存在する。それらの共通点は、同一部族のクリーチャーを5体タップする起動型能力を有するということ。あとロード(だった)。

 

《最高審問官》はその中で青のレアであり、担当する部族はウィザード。ウィザードと言うと、この『オンスロート』まではあまり意味がないタイプの1つだった。ゴブリンやエルフは様々な恩恵を受けられるが、ウィザードと書かれているのは実質「部族支援なし」と同義だった。

 

それがこのセットで今までゴメンネと言わんばかりの扱いを受け一躍主要部族へ...となったわけではない。このカードを見れば、プッシュされてるんだけど成功しなかったということがよくわかるはずだ。

 

 何せ、サイズが弱すぎる。5マナ1/3。限界である。同マナ域の生物はおろか3マナ圏の連中すらブロック出来ない。パワーは諦めるとして、タフネスはせめて5,6は欲しいところだ。

 

このひ弱なスペック、他のウィザードもそうで、3/3以上のものはなかなか存在しない。それらのか細い面々を守りながら、接触戦闘も出来ないから本体も同じく自力で護りながら、なんとか5体展開!それらをタップ!そうして得られる恩恵は、相手のライブラリーからカードを5枚抜き去ること。《摘出》を5発つるべ撃ちということだ。

 

キーカードを5枚も抜かれれば、コンボデッキなんかは機能不全に陥るだろう。...わかってる、それ以外のデッキがね。ビートダウンとかバーンとか、5枚抜かれたからだからどうしたという話。これが例えば10枚ぶっこ抜きとかだったら、あるいは...。ライブラリーアウトを狙おうにも、5枚はちょっと悠長だ。《摘出》スタイルでなく一般的なライブラリー破壊能力で15枚削る、とかだったらかなり可能性は広がったのかもしれない。

 

 とは言え、ハマって機能しだすとバケモノであることは確か。連打を決められると手前のオッサンのような顔になる。このイラスト、いろいろ面白い。こんなサイレントヒルや平成ライダーの怪人みたいなナリしてて人間だったり、背景からどうやらピットファイトっぽいのでオッサンは大勢の前でこの顔させられたんだろうなと考えたり。


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