マイコロス/Mycoloth
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Mycoloth, アラーラの断片, マイコロス, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2015/09/29
マイコロス/Mycoloth
今週は「キノコ・ウィーク」をお届け。キノコ、何故あんなに美味しいのかね。焼いてよし煮てよし揚げてよし、お出汁もよく出て歯ごたえ・舌触り・香りに優れ、栄養も豊富だ。ビバ菌類!えのきを豚バラで巻いてにんにく醤油で炒め煮?か~っ。キノコはカロリーも低いからと、ついつい食べ過ぎてしまうので要注意。どんなに食用で安全なキノコでも、摂取しすぎると中毒を起こす可能性があるらしい。言うても菌類ですからね。
僕らの居る次元ではキノコを食べる習慣があるが、次元によってはキノコに食べられてしまう、そんな生態系が形成されているところもあるらしい。アラーラのジャンドがそうだ。思えば、ジャンド程その次元の生態系ピラミッドがしっかりと描かれた地はないな。最下層のトカゲなんかから頂点のドラゴンまで、この熱帯のジャングルに暮らすもの達の食う食われるの関係をカードで表現したのは、動物オタクとしては嬉しい限りだ。話は戻って、ジャンドでは本来、植物らと共に最下層に位置するであろう菌類が他者を喰らうようだ。確かに、粘菌という動く菌類が餌を喰らうということは僕らの次元でも起きていることだが、そんな生易しいものではない。ビル程の質量の、菌の大怪獣《マイコロス》はドラゴンにも匹敵する危険な生物だ。
5マナ4/4とまあ標準的なサイズ。これが戦場に出る際、クリーチャーを好きなだけ生け贄に捧げてOK、その数×2の+1/+1カウンターが乗って戦場に出る、"貪食2"という能力を持っている。1体貧弱なクリーチャーを食べるだけで5マナ6/6、2体なら一気に8/8と超巨大クリーチャーとして運用出来る。是非とも、トークンなどを用意して大量のクリーチャーを餌にしてエルドラージさえも見下ろすサイズにしてみたい。
これだけだと除去耐性がなく回避能力もないファッティで終わってしまうが、《マイコロス》にはちょっとヤバい能力がもう1つあるのでご安心を。むしろ、この能力があるから耐性も回避も与えられんわ!というレベルのものだ。自身のアップキープが訪れる度に、このカードに乗っている+1/+1カウンターの数だけ1/1の苗木トークンを戦場に出す、というもの。単体で強く、また数でも勝負できるのだ。適当なクリーチャーを2体生け贄にして毎ターン1/1を4体生産していれば、まあゲームに勝ててしまう。数で損するという貪食持ちのデメリットをチャラにするどころかお釣りまでついてくるすごいヤツ。この生産能力によって、この手のカードにありがちな2枚目が腐るということがない。4体生産モードに入ったなら、次はその4体を餌に8体生産体制に入ろう。《倍増の季節》《野生の活力》を設置すれば、もうどうなってしまうかわからんぞ!オーバーキル界の横綱を目指そう。