貴重な収集品/Treasure Trove

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/10/09

貴重な収集品/Treasure Trove

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 「お宝発見ウィーク」をお届けしてきた。今週は土曜からBMOがあるため、本日更新分でオシマイとさせていただくことを先にお詫びしておきます。トリを飾るのは、マジックのお話上で本当に重要な古の宝物を手にした、そのシーンが記されているカードで行こう。《貴重な収集品》だ。

 

 正確には宝を手にした、というよりも宝を取り戻したシーンである。《銀のゴーレム、カーン》と《航行長ハナ》の2名が、取り戻した「レガシー」と呼ばれる重要なアーティファクトを前に安堵の表情を浮かべている。このレガシーというのはファイレクシアの侵攻に備えてウルザが準備したアーティファクト群で、全て揃えて正しく起動すると《レガシーの兵器》となる。《飛翔艦ウェザーライト》はこれらレガシーを収集する旅をしていたが、次元ラースにて《旗艦プレデター》に襲撃を受け、レガシーの一部を奪われる。この奪われた宝物は、かの《スリヴァーの女王》が自身の巣穴に保管していた。これをカーンが説得し返還され、ウェザーライト号に無事合流したというわけ。超貴重な遺物の奪還に成功し、ハナもご満悦だ。

 

 カード自体は、青いエンチャントで、設置4マナ・起動4マナと重めな1枚。効果はカードを1枚引くというシンプルなもの。青と言えば、ハンドアドバンテージを稼いでナンボだ。対戦相手のカードをカウンターではじきつつ、着実に土地を伸ばし、フィニッシャーに繋げる。その合間にカードを引くことを求められるというのがパーミッションの宿命。この無理めな難題に応えるべく、様々なドロー呪文が開発された。このエンチャントもその1つで、初期投資は重いが置いてしまえば後はゆっくりと確実に手札を潤してくれる。4マナと言うのは決して軽くはないが、相手が動けばカウンター・動かなければドローする、ただそれだけの話なので見た目よりはずっと使いやすい。

 

 問題はやはり設置するためのコストの重さ。4マナをソーサリータイミングで寝かせるというのはなかなかに度胸を試される...というか無謀な挑戦だ。4マナ支払っても十分にカウンターが撃てる状況であるのなら、あと1マナ伸ばしてから《変異種》を出して決めに行った方が良い。

 

 ただ、アンコモンで値段も安く、上手く着地させるとなかなか良い働きをするのも事実。マジックを始めてから少し経って、青い構えるデッキの魅力を知った僕らは、《天才のひらめき》なんかに手が届かなかったのでこういうカードで地道に頑張ったものだ。こういう時、アンコモンって本当にありがたい存在だ。今でも小・中学生はそんな風に頑張っているのだろうか。おじさんは君たちがマジックを楽しんでくれることを祈ってるよ。


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