日本レガシー選手権2015 Autumn Round1 山元 遼太（広島県）vs佐竹 志太（兵庫県）
タグ：カバレージ, グランプリ・神戸2015, レガシー
日本レガシー選手権2015 Autumn Round1 山元 遼太（広島県）vs佐竹 志太（兵庫県）
by Sekimoto Tatsuo
もはやグランプリのサイドイベントに欠かすことができないイベントになった「日本レガシー選手権」。参加者90名。スイスラウンド7回戦の決戦の火ぶたが切って落とされた。
最初にお送りする一戦はGP京都2015ベスト8の佐竹 志太（兵庫県）の試合だ。
Game1
お互いに1マリガンしてゲームスタート。
先手の佐竹は《島》から《思案》。3枚見てシャッフルせずに1ドロー。
後手の山元は《新緑の地下墓地》から《ギタクシア派の調査》をファイレクシア・マナでプレイし佐竹の手札を確認してエンド。
佐竹は《溢れかえる岸辺》起動から《平地》をサーチ。まずは安全なマナ基盤を作りつつそこから《石鍛冶の神秘家》を戦場に送り込む。
佐竹は《殴打頭蓋》をサーチしてターンを終える。
山元は《新緑の地下墓地》から《Bayou》をサーチして《老練の探険者》をプレイ。
どうやら山元のデッキは緑黒を基調としたビッグマナデッキ、「Nic Fit」のようだ。
このターン《島》も出しためBUGカラーで組まれたものだろう。
佐竹は《Volcanic Island》から《師範の占い独楽》をプレイ。《石鍛冶の神秘家》の起動コストをしっかり残した上でターン終了する。
ターンが返ってきた山元は《陰謀団式療法》をプレイ。対象は勿論佐竹。
佐竹はスタックで《石鍛冶の神秘家》の起動能力を起動し《殴打頭蓋》を戦場に。
その後、山元は先程確認した《僧院の導師》を指定。これで佐竹の手札は《Force of Will》と《溢れかえる岸辺》のみになる。
さらに山元は《老練の探険者》をコストに土地を伸ばしつつ《陰謀団式療法》をフラッシュバック。佐竹の手札から《Force of Will》も奪う。
そして山元はフルタップして《精神を刻む者、ジェイス》を場に出し《殴打頭蓋》の細菌トークンをバウンス。
ターンを受けた佐竹は《石鍛冶の神秘家》に《殴打頭蓋》を装備して《精神を刻む者、ジェイス》を落とすという選択肢もあったのだが、それを一旦保留する。
アップキープに《師範の占い独楽》をトップに戻してから《僧院の導師》をプレイする。さらにすぐさま《師範の占い独楽》をプレイしてトークンを生み出す。
しかし、これが裏目に。
山元は2枚目の《老練の探険者》と《ファイレクシアの塔》から《破滅的な行為》をプレイ。
一気にマナを伸ばした山元は《破滅的な行為》をX=5で起動し、《精神を刻む者、ジェイス》以外のパーマネントを破壊せんとする。
何とか《殴打頭蓋》と《師範の占い独楽》は逃がした佐竹だが、盤面が更地に。
さらにトップに戻った《師範の占い独楽》は《精神を刻む者、ジェイス》の+2能力でボトムへ。
加えて山元は次のターンに《世界を目覚めさせる者、ニッサ》と《悪意の大梟》をプレイ。盤面を掌握する。
佐竹も2枚目の《石鍛冶の神秘家》と《相殺》で食い下がるがやや厳しい。
解答を探すべく《瞬唱の魔道士》から《思案》をプレイするが、しかし有効牌は見つからず山元の牙城の前に屈した。
山元 1-0 佐竹
Game2
先手の佐竹は7枚キープ。対する山元はダブルマリガン。
《島》から《思案》スタート。
佐竹は《Tundra》から《相殺》をプレイ。
しかし、これは山元の《突然の衰微》であっさり破壊される。山元は返す刀で《悪意の大梟》を出す。少しでもマリガンで失われたアドバンテージを補充したいところだ。
だが、その前に佐竹の《復讐のアジャニ》が立ちはだかる。土地が伸び悩む山元にとって辛いプレインズ・ウォーカーだ。
それでも山元は《陰謀団式療法》の指定で《精神を刻む者、ジェイス》をヒットさせ盤面の悪化を防ぐ。
だが、佐竹の残りの手札は《安らかなる眠り》《Force of Will》《瞬唱の魔道士》と戦力をまだまだ抱えている。
佐竹は《終末》で《悪意の大梟》を除去したあとに《ヴェンディリオン三人衆》で詰めにかかる。
しかし山元の手札は濃い。《突然の衰微》《突然の衰微》《墓所のタイタン》《世界を目覚めさせる者、ニッサ》《渦まく知識》《精神を刻む者、ジェイス》とパワフルだ。
佐竹は頭を抱えながら《精神を刻む者、ジェイス》をボトムへ。
しかし《復讐のアジャニ》の+能力で思うように動けない山元。
反撃の糸口をつかもうと《思考囲い》をプレイするが、スタックで出てきた《瞬唱の魔道士》によってより一層ライフが減る。
さらに《復讐のアジャニ》の忠誠値も7にまで達し、時間切れを悟った山元は投了を宣言した。
山元 1-1 佐竹
Game3
両者7枚キープ。
山元の開幕《陰謀団式療法》指定は《師範の占い独楽》。
何とこれが見事に的中し佐竹の初手から2枚の《師範の占い独楽》が失われた。
続く2、3ターン目も《悪意の大梟》、《陰謀団式療法》（指定は《剣を鍬に》）とプレイして佐竹の手札を攻め続ける。
しかも《老練の探険者》も加わりマナブーストの準備も十分。《破滅的な行為》もセットして防衛体勢もばっちりだ。
しかし、肝心の決め手に欠きゲームを進めることが出来ない。
その間に佐竹は《精神を刻む者、ジェイス》を引き込むがこれは山元の《呪文貫き》の前に倒れる。
佐竹は続けて《僧院の導師》を引き込みゲームは佐竹のペースになる。
…かと思われたのだが、山元が《渦まく知識》を引き込みプレイすると《突然の衰微》《Force of Will》《原初の狩人、ガラク》を引き込んだ。
墓地の《陰謀団式療法》によって露払いを済ませた山元は《原初の狩人、ガラク》をプレイする。
佐竹は山元が《破滅的な行為》を起動出来ることに気づかない可能性にかけて《天界の列柱》を起動し《原初の狩人、ガラク》を攻撃する。
賭けに勝ったのは佐竹。《原初の狩人、ガラク》は《天界の列柱》によって墓地に置かれゲームは振り出しへ。
危機を乗り切った佐竹は何とか流れを引き寄せようと《師範の占い独楽》をプレイするが、これに山元は《Force of Will》。ゲームの主導権を渡さない。
再び流れを掴んだのは山元。《墓所のタイタン》をトップデッキし叩きつける。
山元「《終末》は知らん！」
果たして《終末》は…来なかった。
山元 2-1 佐竹
山元 win!
もはやグランプリのサイドイベントに欠かすことができないイベントになった「日本レガシー選手権」。参加者90名。スイスラウンド7回戦の決戦の火ぶたが切って落とされた。
最初にお送りする一戦はGP京都2015ベスト8の佐竹 志太（兵庫県）の試合だ。
Game1
お互いに1マリガンしてゲームスタート。
先手の佐竹は《島》から《思案》。3枚見てシャッフルせずに1ドロー。
後手の山元は《新緑の地下墓地》から《ギタクシア派の調査》をファイレクシア・マナでプレイし佐竹の手札を確認してエンド。
佐竹は《溢れかえる岸辺》起動から《平地》をサーチ。まずは安全なマナ基盤を作りつつそこから《石鍛冶の神秘家》を戦場に送り込む。
佐竹は《殴打頭蓋》をサーチしてターンを終える。
山元は《新緑の地下墓地》から《Bayou》をサーチして《老練の探険者》をプレイ。
どうやら山元のデッキは緑黒を基調としたビッグマナデッキ、「Nic Fit」のようだ。
このターン《島》も出しためBUGカラーで組まれたものだろう。
佐竹は《Volcanic Island》から《師範の占い独楽》をプレイ。《石鍛冶の神秘家》の起動コストをしっかり残した上でターン終了する。
ターンが返ってきた山元は《陰謀団式療法》をプレイ。対象は勿論佐竹。
佐竹はスタックで《石鍛冶の神秘家》の起動能力を起動し《殴打頭蓋》を戦場に。
その後、山元は先程確認した《僧院の導師》を指定。これで佐竹の手札は《Force of Will》と《溢れかえる岸辺》のみになる。
さらに山元は《老練の探険者》をコストに土地を伸ばしつつ《陰謀団式療法》をフラッシュバック。佐竹の手札から《Force of Will》も奪う。
そして山元はフルタップして《精神を刻む者、ジェイス》を場に出し《殴打頭蓋》の細菌トークンをバウンス。
ターンを受けた佐竹は《石鍛冶の神秘家》に《殴打頭蓋》を装備して《精神を刻む者、ジェイス》を落とすという選択肢もあったのだが、それを一旦保留する。
アップキープに《師範の占い独楽》をトップに戻してから《僧院の導師》をプレイする。さらにすぐさま《師範の占い独楽》をプレイしてトークンを生み出す。
しかし、これが裏目に。
山元は2枚目の《老練の探険者》と《ファイレクシアの塔》から《破滅的な行為》をプレイ。
一気にマナを伸ばした山元は《破滅的な行為》をX=5で起動し、《精神を刻む者、ジェイス》以外のパーマネントを破壊せんとする。
何とか《殴打頭蓋》と《師範の占い独楽》は逃がした佐竹だが、盤面が更地に。
さらにトップに戻った《師範の占い独楽》は《精神を刻む者、ジェイス》の+2能力でボトムへ。
加えて山元は次のターンに《世界を目覚めさせる者、ニッサ》と《悪意の大梟》をプレイ。盤面を掌握する。
佐竹も2枚目の《石鍛冶の神秘家》と《相殺》で食い下がるがやや厳しい。
解答を探すべく《瞬唱の魔道士》から《思案》をプレイするが、しかし有効牌は見つからず山元の牙城の前に屈した。
山元 1-0 佐竹
Game2
先手の佐竹は7枚キープ。対する山元はダブルマリガン。
《島》から《思案》スタート。
佐竹は《Tundra》から《相殺》をプレイ。
しかし、これは山元の《突然の衰微》であっさり破壊される。山元は返す刀で《悪意の大梟》を出す。少しでもマリガンで失われたアドバンテージを補充したいところだ。
だが、その前に佐竹の《復讐のアジャニ》が立ちはだかる。土地が伸び悩む山元にとって辛いプレインズ・ウォーカーだ。
それでも山元は《陰謀団式療法》の指定で《精神を刻む者、ジェイス》をヒットさせ盤面の悪化を防ぐ。
だが、佐竹の残りの手札は《安らかなる眠り》《Force of Will》《瞬唱の魔道士》と戦力をまだまだ抱えている。
佐竹は《終末》で《悪意の大梟》を除去したあとに《ヴェンディリオン三人衆》で詰めにかかる。
しかし山元の手札は濃い。《突然の衰微》《突然の衰微》《墓所のタイタン》《世界を目覚めさせる者、ニッサ》《渦まく知識》《精神を刻む者、ジェイス》とパワフルだ。
佐竹は頭を抱えながら《精神を刻む者、ジェイス》をボトムへ。
しかし《復讐のアジャニ》の+能力で思うように動けない山元。
反撃の糸口をつかもうと《思考囲い》をプレイするが、スタックで出てきた《瞬唱の魔道士》によってより一層ライフが減る。
さらに《復讐のアジャニ》の忠誠値も7にまで達し、時間切れを悟った山元は投了を宣言した。
山元 1-1 佐竹
Game3
両者7枚キープ。
山元の開幕《陰謀団式療法》指定は《師範の占い独楽》。
何とこれが見事に的中し佐竹の初手から2枚の《師範の占い独楽》が失われた。
続く2、3ターン目も《悪意の大梟》、《陰謀団式療法》（指定は《剣を鍬に》）とプレイして佐竹の手札を攻め続ける。
しかも《老練の探険者》も加わりマナブーストの準備も十分。《破滅的な行為》もセットして防衛体勢もばっちりだ。
しかし、肝心の決め手に欠きゲームを進めることが出来ない。
その間に佐竹は《精神を刻む者、ジェイス》を引き込むがこれは山元の《呪文貫き》の前に倒れる。
佐竹は続けて《僧院の導師》を引き込みゲームは佐竹のペースになる。
…かと思われたのだが、山元が《渦まく知識》を引き込みプレイすると《突然の衰微》《Force of Will》《原初の狩人、ガラク》を引き込んだ。
墓地の《陰謀団式療法》によって露払いを済ませた山元は《原初の狩人、ガラク》をプレイする。
佐竹は山元が《破滅的な行為》を起動出来ることに気づかない可能性にかけて《天界の列柱》を起動し《原初の狩人、ガラク》を攻撃する。
賭けに勝ったのは佐竹。《原初の狩人、ガラク》は《天界の列柱》によって墓地に置かれゲームは振り出しへ。
危機を乗り切った佐竹は何とか流れを引き寄せようと《師範の占い独楽》をプレイするが、これに山元は《Force of Will》。ゲームの主導権を渡さない。
再び流れを掴んだのは山元。《墓所のタイタン》をトップデッキし叩きつける。
山元「《終末》は知らん！」
果たして《終末》は…来なかった。
山元 2-1 佐竹
山元 win!