BIGs 藤本岳大 はまち式カードレビュー『ゲートウォッチの誓い』赤編
タグ:BIGs, はまち, ゲートウォッチの誓い, プレビュー, 藤本岳大はじめまして。
「BIGs」の藤本岳大(ふじもと たけひろ)です。「はまち」というあだ名で呼ばれていて、たまに「リュウジのMO生活」放送に遊びに行ったりもしているので、既にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
GP神戸のカバレージでは「アジカン」という愛称で呼ばれていると書かれていますが、今まで誰にも直接そう呼ばれたことありません。
今回は『ゲートウォッチの誓い』のカードレビューを頼まれたので書かせていただきます。ただし昨年の僕のMTGの成績が以下の具合だったので、赤いカードがメインになっています。
昨年の主な成績
1月 GP静岡初日8-1から、ドラフトが下手すぎてノーマネー。
3月 GP京都メインボードに《窒息/Choke》4、《虚空の杯/Chalice of the Void》4、《三なる宝球/Trinisphere》3がメインボードに入っている「緑単ストンピィ」なるデッキを伝授されるが、bye明け早々高尾君に負け。この前話したらこの時あたったことを覚えられてもいませんでした(笑) これだけやっても「奇跡コントロール」にも「青白石鍛冶」にも負けました。
3月 RPTQ『マジック・オリジン』突破(赤単)
5月 GP千葉10-0から大失速。ドラフトが下手すぎて10-4-1。
7月 PT『マジック・オリジン』 ドラフト2-1 2-1の4-2 構築ラウンド7-0からデッキ弱いことに気づき3連敗(赤単) 11-5で最終順位21位
8月 GP香港 《大オーロラ》が強いといろいろなプレイヤーに騙されシールドデッキに入れたら1回も打つことなくあっさり3敗。
9月 WMCQ名古屋Top4(赤単)
10月 PT『戦乱のゼンディカー』ドラフト2-1 構築ラウンド0-4(マルドゥ)で初日落ち。
Top8が決まった玉田選手のセコンドとしてついていたが、決勝で瀧村選手に負けた瞬間に瀧村選手のアシスタントに転身して一部で話題に。
11月 GP神戸 12-3で31位(アタルカレッド)。
関係ない話がでてきてそっちのほうに話題が移ってしまいそうなので、今回はその話題には触れず早速レビューに行きたいと思います。
『ゲートウォッチの誓い』カードレビュー[赤編]
さて、まず初めに言っておきます。我々スタッフ、一生懸命探しましたが、「アタルカレッド」に入りそうなカードはありませんでした。残念。そこで今回は「アタルカレッド」や赤単という概念はいったん置いて赤いカードを見ていきましょう。とりあえず、レアについては全部書きたいと思います。
《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator》
3マナ3/1速攻。追加の2マナで《反逆の行動/Act of Treason》。リミテッドだと結構強そうですが、構築だとあまり出番はなさそうですね。
《コジレックの帰還/Kozilek's Return》
ただ強い。これしか言うことがない。マナコストをせめて1赤赤くらいにしてもらわないと。マジックの歴史においてフリースペルは大体強いです。ですがまぁ、所詮《火山の流弾/Volcanic Fallout》なのでそこまで騒ぎ立てるほどでもないのかなぁとも思います。
ただ、次のPT(モダン)ではこのカードが入った「ウルザトロン」が結構勝ちそうです。
《現実の流出/Reality Hemorrhage》
ついにきました。2マナインスタント火力。もちろん3点だと思って何回かテキスト読み直しましたが、なぜか2点でした。占術2もできませんし、捨てさせられることによって4点になったりもしません。モダンでは《オーリオックのチャンピオン/Auriok Champion》、《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》、《刻まれた勇者/Etched Champion》を焼けます。レガシーだと《ルーンの母/Mother of Runes》倒せます。だからといってサイドに入れて、どこかの会場で僕に「このカード弱いやんけ」っていうのはダメですよ。
《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》
6マナのプレインズウォーカーといえば、つい最近までスタンダードで《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》がありましたね。あのカードは攻守自在ですごく強かったのですが、このカードは自分を守る手段があまりないですよね。初期忠誠値が5なら最悪《包囲サイ/Siege Rhino》を道連れにできたのですが...正直あまり使われないと思います。
《破壊的陥没孔/Consuming Sinkhole》
何回でも言いたくなりますよね。はかいてきかんぼつこう。
《食い荒らす炎/Devour in Flames》
3マナ5点。ただしプレイヤーには飛ばない。「上陸」デッキに入れると土地戻せるしサイも殺せちゃうしいいことづくし。だいたいのプレインズウォーカーもワンパン。
が、しかしだいたい《極上の炎技/Exquisite Firecraft》でいいよねって話。
《巨人の陥落/Fall of the Titans》
そういえば昨年の日本シリーズ進出チームはヤクルトでしたね。
今回から新たに加わったキーワード能力"怒濤"。X火力と怒濤という噛み合わなさが気になりますが、マナ加速である《捨て身の儀式/Desperate Ritual》を使えばインスタントな上に《猛火/Blaze》の倍強いカードになります。《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble》とか0マナのカードも怒濤と相性がいいですね。と、なるとヴィンテージでは怒濤という能力あっさり達成しますね。何か使われるカードはあるのでしょうか。このカードでないのは確かです。
《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers》
このカード強くないですか?個人的に赤のカードで1番おすすめカードなのですが、なにせ重さがネックですよね。ただし場に出たときはさながら《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》なみのポテンシャルを秘めていると思います。ただし5マナなので単純に4枚ぶち込むわけにはいきませんが...「マルドゥ」に入れれば《はじける破滅/Crackling Doom》なんかを使いまわして相手を絶望に叩き落すことができます
《チャンドラの誓い/Oath of Chandra》
なんかこういう名前の韓流ドラマありましたよね。
2マナ3点。クリーチャーに。おしい!
ただ、下の能力を有効活用できる赤いPWが《カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladesh》の裏面しかいないので、軽い赤のPWもう1種類くらい欲しいですよね。そうしたら使うかもしれません。《悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded》がスタンダードにあればなぁ。
ジェスカイで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》と《オジュタイの命令/Ojutai's Command》の横に置いておけばたぶん何点かは入りますが、私の国ではその状況をオーバーキルといいます。
《無謀な奇襲隊/Reckless Bushwhacker》
地味。使ってみなければわからない系。このカードだけが赤単に入る可能性があると言われているあたり、ウィザーズがいかに赤単を勝たしたくないかがうかがえる(編:去年はいっぱい勝たせてもらってるやん...)。《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》が強かったから弱くはないと思うけど、それは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》が強かっただけの可能性も。
《ヴァラクートの涙/Tears of Valakut》
打ち消されない、飛行に5点。もはや誰メタかわからない。泣きたいのはこっちだよ。
《ヴァラクートの暴君/Tyrant of Valakut》
話す価値なし。というか、君よくみたら涙で死んでしまうやん、どうなってるの?
赤編は以上です。
次回はその他の色編になります。