裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor
タグ:Card of the Day, Glissa, MTGシングル, the Traitor, ミラディン包囲戦, 岩SHOW, 裏切り者グリッサCard of the Day -今日の1枚- 2016/03/28
裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor
プレリリース間近!新セットが出る前の、プレリを待っている時のワクワク感と言ったら。収録カードがすべて発表され、欲しいレアも定まって...あぁ、何を引いて無双してやろうか...フフフ...なんて考えながら、お布団に入る日々。今週は『イニストラードを覆う影』のプレリリース週ということで、『プレリリース・プロモ・ウィーク』!プレリプロモとして配布された経験を持つカード達をご覧あれ!
先頭バッターは、バリバリの武闘派《裏切り者、グリッサ》。グリッサは元々、旧ミラディンブロックの主人公。好奇心旺盛なエルフの女性で、ミラディンの絡み森に家族や他のエルフと共に住んでいた。ある日トロールに連れ去られた彼女は、彼らの長老から恐ろしい預言を聞かされる。巨大なる怪物《地ならし屋》が彼女の家を襲うと...そこから、この次元の神を自称する管理人・メムナークとの戦いと冒険の旅に出る。ボッシュ、スロバッド、カルドラのチャンピオンといった仲間たちと共に。戦いが終わり、彼女はスロバッドと共にミラディンを巡る旅に出た。その旅の途中で最愛の友であるスロバッドを失い、失意の彼女はミラディンの核で静かに眠りについた。長き眠りから覚めた頃、ミラディンの核は油に侵され、ファイレクシアの核へと変貌。そこで眠りについていた彼女もまた、その姿を変えた。ミラディンを救った英雄は、ミラディンを滅ぼすファイレクシアの将校へと、裏切り者へとなったのだ。
そんな《グリッサ・サンシーカー》がファイレクシアで言うところの進化を遂げた姿が《裏切り者、グリッサ》だ。ファイレクシアの毒を得た彼女を忠実に再現したスペックの持ち主で、2色とは言え3マナ3/3先制攻撃・接死という接触戦闘においては無敵の存在だ。このスペックのみを買われて、モダンの「アブザンカンパニー」で対エルドラージ用のカードとして採用されたりしているレベルである。
そしてもう1つの能力がまた、環境・デッキによっては強烈なもの。対戦相手のクリーチャーが死亡するたび、あなたの墓地にあるアーティファクトを1枚回収してOKという、アドバンテージの塊のような能力。彼女がいる状況ならば、《グレムリン地雷》などが投げ放題になり、リミテッドはもとより、ブロック構築でもなかなかに強力なものだった。僕も黒緑のコントロールデッキを作って《シルヴォクの模造品》などで好き放題やったものである。懐かしいなぁ。
このカードは『ミラディン包囲戦』でファイレクシア陣営を選択したプレイヤーに配布された。正直なところ、ミラディン陣営の《刃砦の英雄》の方が広く使われる神話レアで羨ましかったが...感染デッキを組みやすいファイレクシア陣営が無茶苦茶強かったのでよしとしよう。