ダイアモンドの万華鏡/Diamond Kaleidoscope
タグ:Card of the Day, Diamond Kaleidoscope, MTGシングル, ダイアモンドの万華鏡, ヴィジョンズ, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/04/05
ダイアモンドの万華鏡/Diamond Kaleidoscope
ダイアモンドの万華鏡/Diamond Kaleidoscope「特殊トークン・ウィーク」と題してお届けする今週一週間。こう名乗るからには、「黒いゴブリントークン」を紹介してドヤァとかそういう気持ちは微塵もない。本来ならば一週間のトリに使えそうな激レアトークンを生み出すカードだって、ためらいなく序盤から紹介だ。《ダイアモンドの万華鏡》は、何故こんなトークンを?と思わず聴きたくなってしまう、不思議な1枚だ。
『ヴィジョンズ』にて登場したこのアーティファクト。イラストがなんだか物凄くサイケデリックな1枚で、これだけでもうおなかいっぱいになってしまうが...その能力を見てみよう。4マナで設置して、能力は3マナタップで起動。その起動型能力で生み出すのは、0/1のプリズム・トークンだ。このカードのみが生み出す唯一の存在・プリズム。そもそもプリズムとは、角柱状の道具のこと。ガラスなどでつくられ、光を屈折させたりするものだが...これを生み出すのか?イラストを見る限りだと、虹色でゴリゴリマッチョな鳥人間が光の中から誕生しているようだが...実況してみて、意味不明な状況すぎて怯えている。なんにせよ角柱には見えない。プリズムが生み出す虹色のものを、マジックでもPrismatic ~と表現することが多いため、虹トークン、彩光トークンとかと考えた方がより自然なのかも。
このトークン、イラストがバキバキの肉体なのに0/1かいな、というのは置いといて。ただ0/1を生み出すだけなら、一時しのぎのチャンプブロックにしか使えず。それならばもっと良いカードはいくらでもあるので、よりマナコストの軽いもの・戦闘能力を有するものを使った方が良い。《ダイアモンドの万華鏡》の独自性は、このトークンを別口で利用できるところにある。プリズムを1体生け贄に捧げることで、好きな色マナを1つ生み出すことが出来るのだ。3マナ払って次のターンに1マナ得をする、ジワジワとしたマナブーストというかなんというか。溢れ出る「昔のカードだなぁ」感。弱いよ!マナ増やしたかったら素直にマナアーティファクト使って、ブロッカー用のトークンだしたけりゃ《迷惑エンジン》とか選択肢なんぼでもある。どっちも欲しがった結果、エクストリーム器用貧乏な1枚が出来上がってしまったというわけ。
このカードの面白い点は、プリズム自体は何の能力も持たないバニラで、それをコストにして《ダイアモンドの万華鏡》本体がマナを発生させる点。つまり万華鏡自体が破壊されると、プリズム達は正真正銘の有象無象と化してしまう。ムキムキ鳥人間の置き物を投げつけて、迫りくる《タルモゴイフ》とかを食い止めてる図を想像して笑いそうになってしまうので、真剣な場では極力このカードの話題はしないように!