夜空のミミック/Nightsky Mimic
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Nightsky Mimic, イーブンタイド, 夜空のミミック, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/05/20
夜空のミミック/Sky Diamond
夜空を眺めながら帰宅していると(危ない人ではない)、これくらいの時期からある生き物と遭遇することが増えてくる。それは本来都市部にはいない生き物だったのだが...むしろ大都会の方が山郷よりも暮らしやすいということを発見し、自然が失われつつあるこの国で密かな繁栄を極めている。その生き物とは...
今日の1枚は《夜空のミミック》。ミミックと言えば...映画タイトルにもなっているね。真似る、物まね師、擬態などの意味があり、某RPGの宝箱に擬態したモンスターでも有名か。マジックにおけるミミックも、この詐欺臭いモンスターや人間ぽい形状をした昆虫とかのように、何かに化ける能力を持っている。《エルドラージのミミック》以外はすべて多相の戦士であるのも特徴。というか、多相の戦士っていう表記が最近のクリーチャーとあんまりかみ合わなくなってきたように思う。『テンペスト』とかの頃の「多相の戦士感」はそれはもうナチュラルなものだったが。
《夜空のミミック》は一時的にその姿を変形させる。元々は不定形っぽい、なんというか骨格を持った幽霊とでも言おうか、そんな不気味な風貌をしているようだが(これもイラストに描かれたその一瞬だけの姿なのかもしれない)、いざとなれば強烈な・そして強力なクリーチャーへと変身する。それが冒頭でも述べた夜空を舞う生き物、コウモリだ。イラストでこのミミックの背後に描かれた、翼と頭部の寄せ集めのような不気味なコウモリ型クリーチャーへと変身し、そのスペックも2/1から4/4飛行へと大幅にパワーアップする。
2マナ2/1の白黒ハイブリッドクリーチャーで、白であり黒である呪文を唱える度に、ターン終了時まで夜空の捕食者となる。白であり黒でもある呪文、というのは条件がきつそうだが...例えば2体目のこのカードでも良いし、同じく『イーブンタイド』には他にも多数の白黒ハイブリッドのカードが存在する。変身させることは容易く、2ターン目に出したこれで一方的に押し切る白黒デッキを作ることも困難ではなかった...シールドではね。ドラフトでは『シャドウムーア』のカードの方が枚数が多い関係上、なかなか白黒のカードが集まらない。
構築で使うのであれば...《包囲サイ》《ヴィズコーパの血男爵》辺りは相性が良いね。素直に《復活の声》とかを使うべきなのだろうが、たまにはこういうカードを使うのも面白いよ。