Browse the Deck Vol.12「GPプラハ&コロンバス 上位デッキ」
タグ:Browse the Deck!, GPコロンバス, GPプラハ, MTG, くーやん, デッキリスト, デッキ紹介, レガシー, 日下部恭平, 読み物どうも~!先週末はチェコとアメリカの2か所でレガシーのGPが開催されましたね!
コロンバスに参加した筆者はというと...あと1勝足りずに12-3で25位という不甲斐無い成績でした...。
と、落ち込んでいる場合ではありません!GP千葉もあっという間にやってきます!
ということで、今回はTOP8に残ったデッキや成績優秀者の中から気になるレシピを広く浅く拾い読み!
それでは早速見てみましょう!
まずはレガシーに古くから存在するRUGカラーのクロックパーミッションデッキです!
古くは「カナディアン・スレッショルド」と呼ばれていたアーキタイプで、ピン除去が効かない《敏捷なマングース》(エタマス再録おめでとう!)や《タルモゴイフ》などの軽くてサイズが大きくなる生物を展開し、あとは《もみ消し》や《不毛の大地》でマナ基盤を攻めつつ《目くらまし》や《意志の力》などで妨害して、相手のデッキがフルパワーを発揮できない間に速やかに殴りきることを目的として作られたデッキです。
長い間レガシーのトップメタに君臨し続けていましたが、《死儀礼のシャーマン》登場以降は《敏捷なマングース》が一生スレッショルドしない(しかも1/2の前に殴りに行けず)という地獄のような状況になることが多かったり、頼みの《タルモゴイフ》も《突然の衰微》で対処されてしまうようになって、同時に台頭してきた「グリクシス・デルバー」にクロックパーミッションのお株を奪われるようになりました。
しかし今回、見事「RUGデルバー」が再びGPのTOP8に勝ち名乗りをあげました!個人的にも好きだったデッキタイプということで、紹介しないわけにはいきません!
このデッキの構成は、大部分は従来の「RUGデルバー」と一緒ですが、《死儀礼のシャーマン》に弱い《敏捷なマングース》の枠が《わめき騒ぐマンドリル》と《ヴェンディリオン三人衆》《真の名の宿敵》に変更されています。
《火+氷》まで取られているので『エターナルマスターズ』発売によりテキストが昔のスイッチオン/オフ式に戻った《冬の宝珠》をサイドボードに取ってみてもいいかも知れませんね。
新時代のRUGカラーのデッキとして、再びトップメタに返り咲くことは出来るのか!?
こちらは根強い人気のある《実物提示教育》を使ったデッキです。
以前は《全知》が入った、比較的ゆっくりとコンボを決めて《蟻の解き放ち》によりインスタント・タイミングでも勝利できる青単色のタイプと、《騙し討ち》の入った「Sneak and Show」と呼ばれるURカラーのタイプとで分かれていましたが、最近はこのハイブリッドタイプが流行のようです。いずれにせよ《引き裂かれし永劫、エムラクール》がコンボの決め手になります。
相手を妨害するカードが減ってはいますが、相手にとって妨害しないといけないカードに差し替えられているため、むしろコンボパーツを引かずに負けるようなことが減っているので安定性はより増したといっても過言では無いでしょう。
《時を越えた探索》が禁止された後、少し対策も緩くなってきたのでこのタイミングで勝ったのは必然だったと思います。
サイドにはきっちりと《血染めの月》も取られていて、エルドラージやBGx系のデッキもしっかり意識されていますね。
《時を越えた探索》が禁止になる前に流行した「URデルバー」の現環境Verですね。
少し重いですが《嵐追いの魔道士》を採用することによって、爆発力はむしろ増しています。
2色である分他のデルバーデッキよりもマナベースは安定していますね。
さらにバーンデッキらしく《発展の対価》がメインからしっかり3枚採用されていますので、海外では日本よりも人気の「Lands」や「エルドラージ・ストンピィ」のようなデッキを相当倒して来たのでは無いでしょうか?
サイドの《極上の演技》も最近のバーンデッキでは流行りのようで「カウンターを持つデッキ相手にあと数点が削れなくて負ける」といった状況を打破してくれるので、今後も注目のカードでしょう。
2色でデルバーやるなら、これ!
昨年のアメリカでのレガシーGPを制したJARVIS YUさんですが今回もコロンバスでTOP8に残られています。
この「Lands」デッキは、メインはそこまで変わったスペルは採用されていませんが、流行りの《溶鉄の渦》が採用されておらず、変わりに《マナ結合》が採用されています。
また《暗黒の深部》や《Glacial Chasm》のようなカードからマナが出るように《裂け岩の扉》も採用されています。
サイドには特徴的なカードとしてスタンダードで大活躍中の《不屈の追跡者》が採用されています。
今後不屈の追跡者がレガシーLandsの標準装備になっていくのか非常に興味深いですね。
こちらも古くから存在し続ける、墓地から高速でデカブツを吊り上げる「リアニメイター」と呼ばれるデッキです。
以前から墓地に生物を落とすカードとして《入念な研究》と《納墓》、《思考囲い》が採用されていましたが、このレシピではさらに追加で《ヴリンの神童、ジェイス》まで採用されています。
ルーター能力もPWになった後の能力もどちらも非常にデッキコンセプトと噛み合っており、相手としては放っておくことも出来ないので除去を打たす避雷針の用な役割も果たします。
正にこのデッキのマスターピースです。
また最近のレシピでは「奇跡コントロール」の《相殺》や《安らかなる眠り》のようなカードが強く意識されていて多くのデッキが緑をタッチして《突然の衰微》を採用しています。
惜しくもコロンバスで9位だったデッキは「RUGデルバー」と「BUGデルバー」と「グリクシスデルバー」を足して割ったような、いわゆる「4Cデルバー」と呼ばれるタイプです。
一般的に採用されている《若き紅蓮術士》が採用されておらず、2マナクリーチャーが《タルモゴイフ》になっていたり、除去枠も《稲妻》も《突然の衰微》もどちらも採用されていたりと...ある程度カラーリングによってレシピが固まっている現在のレガシーにおいて、相手がレシピの詳細が分からなかった部分はアドバンテージだったのかなと思います。
サイドボードで注目は最近流行りの《苦い真理》ですね、ライフを攻めてこないデッキに対して非常に優秀です。
マナベースだけ《不毛の大地》1枚で壊滅しかねないほど不安ですが、そこは《死儀礼のシャーマン》がすべてを解決してくれるのでしょう・・・奇跡のようなデッキが今後も流行るなら、このタイプのデルバーが一番相性が良さそうなのでおすすめですね。
先ほど「URデルバー」を紹介しましたがなんと、GPコロンバスでは純粋な赤単のバーンデッキがTOP16に入っております。
《極上の炎技》もしっかりサイドに3枚とられていますので、《相殺》+《師範の占い独楽》の上から「奇跡コントロール」を乗り越えてきたのでしょう。
《火炎破》で生贄に捧げることが出来ないので1枚に抑えられてはいますが《蛮族のリング》もカウンターをすり抜けてダメージを与えられるカードとして採用されていますね。
トップメタのデルバーや「Lands」といったデッキに相性は悪く無いので、まだまだレガシーでもバーンは戦えるようです!
ということで、今回は2つのGPの成績優秀者のデッキリストを見ていきました!
この中からGP千葉で使いたいなと思わせる、ビビッとくるようなレシピはありましたか?
レガシーはカードの種類が多い上にメタが進むのが緩やかなので、早めにプレイし始めて損することは何もありません!
GP千葉へ向けて、今こそレガシーをプレイしていきましょう!
今回はここまで!
それではまた次回!