残忍な稲妻/Feral Lightning
タグ:Card of the Day, Feral Lightning, MTGシングル, 残忍な稲妻, 神河救済Card of the Day -今日の1枚- 2016/10/7
残忍な稲妻/Feral Lightning
雷・稲妻と動物を結びつけて考えるのは日本的なものと思っている。江戸時代まで、天上には様々な動物が生息していると信じられており、数々の伝承が日本各地に存在することは皆さんもご存知の通り。最も有名なものは雷獣だ。雷と共に地上に降りてくる、犬やタヌキ、猫やイタチのようなタイプの四足獣だ。サイズはそれほど大きくはなく、短い毛と鋭い爪や牙を有していたり水かきや皮膜が指や脚の間に貼っているという伝承もある。
自然現象と動物を結びつけるファンタジックな考えはマジックの世界にも勿論見ることが出来る。火猫なんかその典型だ。日本風次元・神河には雷の獣もしっかりと登場する。その姿は...まさかの猿?!山頂で閃く稲妻が猿の姿に変形しているイラストが印象的な《残忍な稲妻》を今日は紹介しよう。
6マナで3/1速攻のトークンを3体呼び出すソーサリーだ。これらの攻撃がすべて通ったとすると6マナで9点。マナ:ダメージ効率で見れば...《溶岩の斧》なんかと比べても優秀であることはわかる。が、それはこれらのトークンの攻撃がすべて通った場合の話だ。相手の戦場にタフネス4以上のクリーチャーが3体いるとそれらに優しくキャッチされて終了だ。ちなみに、この手の赤いトークン生成カードの例にもれず、これらのエレメンタルはターン終了時には追放されてしまう。とりあえず唱えて睨み合いに...という使い方は出来ないのだ。まあ、出来ないからこその1体当たりパワー3。使うのであれば、しっかりと露払いした上で本体へねじ込んでやるか、ライフを押し込んでこれらをブロックせざるを得ない=実質除去のような使い方をしてやりたいところ。
なんだかんだ言って、あんまり強いカードではない。これらのエレメンタルにはトランプルもないし回避能力もない。ただ、電気ネズミならぬ稲妻猿がわいてくるっていうのが絵的に面白いじゃないか。ちなみにMagic Onlineではその特徴的なトークンの姿を拝むことが出来るぞ。機会があったら皆も見てみよう。